東京大学 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 量子イノベーション協創センター

2015年 12月号 No.100

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1【ISPEC】●盛況理に閉幕−ISPEC2015および共創プログラム・第2回セミナー
2【国際光年】●国際光年を締めくくる総括シンポに1300名が参加!
3【受賞】●町田研・森川君が応物講演奨励賞、平川研・張さんが井上研究奨励賞
4【特論情報】●シャープ東京支社で企業集中講義を開催
5【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
6【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
7【掲載論文】●機構メンバーの発表論文の一部を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【ISPEC】●盛況理に閉幕−ISPEC2015および共創プログラム・第2回セミナー
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★光電子融合分野の国際会議である「The 5th International Symposium on Photonics and Electronics Convergence(ISPEC2015)-Advanced Nanophotonics and Silicon Device Systems-」が11月30日(月)から3日間、東京大学の本郷および駒場リ サーチキャンパスで開催されました。同分野の海外の著名研究者を多数招聘して開催 され、世界のシリコンフォトニクスなどの最先端動向が展望できる会議となりまし た。会期中、330名の参加があり、盛会となりました。

 また初日午前のセッションAは、NEDO成果・育成プログラムのフォトニクス・イノ ベーション共創プログラムの第2回フォトニクス・イノベーション・セミナーを兼 ね、広く学生・社会人に門戸を広げました。Plenary講演のA. Yariv カリフォルニア 工科大学教授による通信用半導体レーザーの研究開発、招待講演のJ. E. Bowers カ リフォルニア大学サンタバーバラ校教授によるシリコン上量子ドットレーザーに関す る最新成果など、興味ある講演に関心が集まりました。

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2【国際光年】●国際光年を締めくくる総括シンポに1300名が参加!
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★2015年国際光年を締めくくる「国際光年総括シンポジウム」が12月11日(金)に東京 大学安田講堂で盛大に開催されました。同所でキックオフのシンポジウムが4月21日 (火)に行われて以来、国内各所で国際光年に関する様々な活動が展開されてきまし た。今回の総括シンポでは、こうした各界からの国内外における活動報告とともに、 赤崎勇名古屋大学特別教授・名城大学終身教授、建築家の安藤忠雄東京大学名誉教 授、村山斉東京大学教授によるそれぞれの分野と光との関連をテーマとした貴重な講 演がありました。

 総括シンポではこうした貴重な講演も呼び水となり、会場の安田講堂を埋めつくす 1300名余の参加者が出席し、今年一年の国際光年の活動を締めくくると同時に、光科 学・技術の今後の発展に向けて誓いを新たにしました。

 なお、UNESCOを中心に展開されてきた世界的な国際光年活動のClosing Ceremonyは 2016年2月4日(木)から3日間、メキシコのMerida市で開催されます。初日4日(木) には、中村修二UCSB教授によるノーベル講演も予定されております。

 ↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
 http://www.iyl2015closing.org/

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3【受賞】●町田研・森川君が応物講演奨励賞、平川研・張さんが井上研究奨励賞
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★町田研究室の森川生君(D2)が2015年秋季応用物理学会講演奨励賞を受賞します。 11月18日(水)応物学会から公表されました。授賞テーマは“高移動度グラフェンnpn 接合を用いたエッジチャネル干渉系の実現”です。授賞式は2016年3月19日(土)から 東京・大岡山の東京工業大学で開催の第63回応用物理学会春季学術講演会で行われま す。

 ↓↓↓詳しくは↓↓↓
 https://www.jsap.or.jp/activities/award/lecture/dai39kai.html

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★平川研究室の張亜特任研究員が第32回(2015年度)井上研究奨励賞を受賞します。 同賞は井上科学振興財団による表彰制度の1つで、理学、医学、薬学、工学、農学等 の分野で過去3年内に博士の学位を取得した37歳未満の研究者の中から、優れた博士 論文を提出した若手研究者が授賞対象となります。張さんの受賞対象となった博士論 文テーマは「単一自己組織化InAs量子ドットにおける量子準位構造のテラヘルツ分光 に関する研究」です。贈呈式は2016年2月4日(木)に都内で行われます。

 ↓↓↓詳しくは↓↓↓
 http://www.inoue-zaidan.or.jp/f-02.html

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4【特論情報】●シャープ東京支社で企業集中講義を開催
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★機構が主宰する大学院向け横断講義「ナノ量子情報エレクトロニクス特論」の27年 度最終の企業集中講義がシャープ東京支社(東京都港区芝浦)で行われました。院生約 40名が訪れ、同社の中山純一郎先端技術研究所長より、研究開発体制と市場応用に結 び付けた技術開発例についての詳細な講義のほか、2つ目の講義として採光フィルム などの具体的な開発事例についての講義がありました。

 講義後、東京支社に備えているB to Bショールームの見学がありました。一般には 公開していないビジネス向け最新技術を紹介するショールームで、8Kディスプレーな どのビジネス用途に向けた新しい応用視点に触れることができました。

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5【Media情報】●機構関係者に関する掲載情報を紹介します
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《前号に続く》★染谷隆夫教授らの印刷法によるフレキシブルな体温計の研究開発成 果について続報がありました。アメリカ科学アカデミー紀要(PNAS)11月9日付オン ライン版に公開された成果についてです。
 ◎長崎新聞    11月23日付12面 貼るだけで瞬時に計測
                  ばんそうこう型体温計開発 東大など
 ◎日経ものづくり 12月号pp.103
              絆創膏のように貼って使える「フレキシブル体温計」
  http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/110901059/?ST=ndh&P=1

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★古澤明教授が毎日新聞の科学面のコラム「未踏の世界へ」に取り上げられました。 1998年に量子テレポーテーションの実証実験に成功以来の業績にふれつつ、9者間量 子テレポーテーションや量子テレポーテーションの効率向上など最近の成果や研究に 対する意気込みなどが紹介されています。
 ◎毎日新聞   12月3日付25面 未踏の世界へ 古沢 明さん(54)東京大教授
                  光が導く情報の遠隔移動

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《前号に続く》★樽茶清悟教授らの電気的に制御したグラフェンでバレー流の生成・ 検出に初めて成功した成果について続報がありました。Nature Physics AOP版11月16 日付(英国時間)に公開された成果についてです。
 ◎日経産業新聞 12月 4日付 8面 省エネ半導体素子 試作
                 東大、ほぼ電力消費なし

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★竹内繁樹委嘱教授(京都大学)らの共同研究グループが開発した量子もつれ光を用 いた超高分解能の光断層撮影技術が報道されました。量子もつれ光を用いた2光子干 渉により、分解能0.54μm相当の2光子量子干渉縞を実現し、かつ群速度分散耐性も 実現しました。従来、5−10μmに制限されていた光断層撮影の深さ方向分解能が1μ mを切る超高分解能が期待されます。この成果は12月15日(英国時間)のNature Communicationsに公開されました。
 ◎マイナビニュース 12月15日 京大とNIMS、

        量子もつれ光により超高分解能の医療分野向け撮影技術を開発
  http://news.mynavi.jp/news/2015/12/15/372/
 ◎京都新聞   12月16日付23面 網膜画像診断 世界最高精度の技術
               京大グループ開発 緑内障 発症前発見に期待
 ◎Laser Focus World Japan 12月16日 量子もつれ光を用いた、
                    超高分解能光断層撮影技術を開発
  http://ex-press.jp/lfwj/lfwj-news/lfwj-science-research/10326/

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6【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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★2016年5月9日(月)−11日(水)「Optical Interconnects Conference 2016 (OI2016)」(@Hyatt Regency Mission Bay Spa & Marina, San Diego, California USA)
 http://www.oi-ieee.org/

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★5月31日(火)−6月3日(金)「The 60th International Conference on Electron, Ion, and Photon Beam Technology and Nanofabrication」(@Wyndham Grand Hotel, Pittsburgh, PA)
 http://eipbn.org/

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7【掲載論文】●機構関係者の論文情報を紹介します
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★K. Ishizaki, M. De Zoysa, Y. Tanaka, T. Umeda, Y. Kawamoto, S. Noda,
"Improved efficiency of ultra-thin mu c-Si solar cells with photonic-crystal structures"
OPTICS EXPRESS Vol.23 Iss.19 A1040-A1050 DOI: 10.1364/OE.23.0A1040 Published: SEP 21 2015
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★K. Kuhnlenz, B. Kuhnlenz, R. Dahiya, T. Someya, A. Yamamoto, G. Cheng,
"Special issue on robotic sensor skins PREFACE"
ADVANCED ROBOTICS Vol.29 Iss.21 1357-1357 SI DOI: 10.1080/01691864.2015.1095675 Published: NOV 2 2015
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★M. Veldhorst, R. Ruskov, CH. Yang, JCC. Hwang, FE. Hudson, ME. Flatte, C. Tahan, KM. Itoh, A. Morello, AS. Dzurak,
"Spin-orbit coupling and operation of multivalley spin qubits"
PHYSICAL REVIEW B Vol.92 Iss.20 201401 DOI: 10.1103/PhysRevB.92.201401 Published: NOV 5 2015
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★N. Shimosako, Y. Inose, H. Satoh, K. Kinjo, T. Nakaoka, T. Oto, K. Kishino, K. Ema,
"Carrier-density dependence of photoluminescence from localized states in InGaN/GaN quantum wells in nanocolumns and a thin film"
JOURNAL OF APPLIED PHYSICS Vol.118 Iss.17 175702 DOI: 10.1063/1.4935025 Published: NOV 7 2015
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★T. Yokota, Y. Inoue, Y. Terakawa, J. Reeder, M. Kaltenbrunner, T. Ware, KJ. Yang, K. Mabuchi, T. Murakawa, M. Sekino, W. Voit, T. Sekitani, T. Someya,
"Ultraflexible, large-area, physiological temperature sensors for multipoint measurements"
PROCEEDINGS OF THE NATIONAL ACADEMY OF SCIENCES OF THE UNITED STATES OF AMERICA Vol.112 Iss.47 14533-14538 DOI: 10.1073/pnas.1515650112 Published: NOV 24 2015
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★M. Goto, K. Hagiwara, Y. Iguchi, H. Ohtake, T. Saraya, M. Kobayashi, E. Higurashi, H. Toshiyoshi, T. Hiramoto,
"Pixel-Parallel 3-D Integrated CMOS Image Sensors With Pulse Frequency Modulation A/D Converters Developed by Direct Bonding of SOI Layers"
IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES Vol.62 Iss.11 3530-3535 DOI: 10.1109/TED.2015.2425393 Published: NOV 2015
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★M.Fujiwara, H.Q Zhao, T.Noda, K.Ikeda, H.Sumiya and S.Takeuchi
"Ultrathin fiber-taper coupling with nitrogen vacancy centers in nanodiamonds at cryogenic temperatures"
OPTICS LETTERS, Vol.40,No.24, Pages:5702-5705, Published:DEC 2015
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★K. Nakago, M. Hajdu?ek, S. Nakayama, and M. Murao
"Parallelizable adiabatic gate teleportation"
PHYSICAL REVIEW A 92, 062316 (2015) - Published 8 December 2015
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■【編集後記】師走を間近に控え、今年も大詰めを迎えました。今年1年はどんな年 でしたでしょうか。今年は国際光年に関連した行事がたくさんありました。機構も国 際光年協議会の会員および推進パートナーとして、世界的な国際光年の活動の一翼を 担ったと思います。この活動を振返って光が密接に絡む要素がいかに多いかというこ とが改めて認識されました。この機構が実施している研究テーマも光と一体的といっ ても過言ではないと思います。さらに今年はiNOW2015をはじめとした国際会議、人材 育成に向けた活動でも目白押しでした。先端融合プロジェクトの最終年度を飾る充実 した1年であったのではと思います。最後に今号で通算100号を迎えることができまし た。改めて皆様のご協力に感謝いたします。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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