東京大学 ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構 量子イノベーション協創センター

2018年 3月号 No.126

┌───\Headline/──────────────────────────
1【機構活動】●4月25日から横浜でICNN2018を開催します
2【受賞情報】●野村先生に稲盛財団の研究助成が選定されました
3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
4【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
└───────────────────────────────────

☆★☆記事内容★☆★
┌───────────────────────────────────
1【機構活動】●4月25日から横浜でICNN2018を開催します
└───────────────────────────────────
★機構は4月25日(水)から3日間、パシフィコ横浜で「International Conference
on Nano-photonics and Nano-electronics 2018(ICNN 2018)」(組織委員長=荒川
泰彦東京大学教授)を開催します。ICNN 2018は、4月23日(月)から同所で開催され
る光学分野の総合国際会議「OPTICS and PHOTONICS International Congress 2018
(OPIC2018)」を構成する専門会議の1つで、ナノフォトニクス、ナノ光電子分野の
最先端話題について議論します。

 OPICは2012年に第1回が開催され、今回が7回目。OPIC 2018はICNN 2018など、14の
専門会議が参加して構成されるほか、企業中心に展示するOPTICS & PHOTONICS
International Exhibition 2018(OPIE 2018)も併催され、産業界、学界相互の連携
により、光技術・光産業の振興に向けた、日本最大の光関連国際会議と位置付けられ
ています。

 ICNN 2018は光と物質の相互作用やシリコンフォトニクス、バイオフォトニクス、
量子ドット・ナノワイヤ、光集積回路など、ナノ構造における最先端の光関連分野の
話題について海外からの研究者も交えて討論します。

 ↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
 http://icnn.opicon.jp/

┌──────────────────────────────────
2【受賞情報】●野村先生に稲盛財団の研究助成が選定されました
└──────────────────────────────────
★野村政宏准教授(生産技術研究所)が3月9日(金)に発表された稲盛財団の2018年
度研究助成対象に選定されました。野村准教授の助成対象研究テーマは「弾道フォノ
ニクスの学理構築と高度な熱伝導制御技術の創出」です。贈呈式は4月に行われる予
定です。

 ↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
 http://www.inamori-f.or.jp/news/inamori_grants/2018/03/09/3371/
 ◎日刊工業新聞 3月13日付29面 50人に助成決定 稲盛財団

┌──────────────────────────────────
3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
└──────────────────────────────────
★日経サイエンス4月号の“特集 量子コンピューター最前線”の「光と超伝導で挑
む日本」の特集で、量子情報実験の2つの先駆として、古澤明教授(工学系研究科)
と中村泰信教授(先端科学技術研究センター)各グループの研究が取り上げられまし
た。光を使った大規模量子コンピューターを実現する新たな仕組みを古澤教授と武田
俊太郎助教が、超電導量子ビットの集積化に挑む中村教授と田淵豊助教がそれぞれ写
真付きで紹介されています。

 ◎日経サイエンス4月号 2月25日付pp.42〜45 特集 量子コンピューター最前線
                        光と超伝導で挑む日本

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★竹中充准教授(工学系研究科)らがシリコン光導波路上に化合物半導体を張り合わ
せ、シリコン光スイッチの電力を6桁低減する大幅な省電力化を実現した成果が報道
されました。この研究は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「超低消費
電力型光エレクトロニクス実装システム開発」プロジェクト(プロジェクトリーダー
=荒川泰彦東京大学教授)に基づいて進めた研究の一環です。従来の熱光学効果など
による光スイッチに対し、今回、化合物半導体をシリコン導波路上に張り合わせた
MOS構造で2経路の光の位相を高速・低消費電力・低ストロークに制御する光スイッチ
機能を実現しました。これにより大規模な光スイッチを集積したシリコン万能光集積
回路の実現などにつながります。この成果は3月11日(日)から米国で開催された
「Optical Fiber Communication Conference (OFC)2018」で、“Low-crosstalk,
low-power Mach-Zehnder interferometer optical switch based on ?-?/Si
hybrid MOS phase shifter”のタイトルで発表されました。

 ↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
 http://www.t.u-tokyo.ac.jp/foe/press/setnws_201803121115072199277793.html
 ◎日本経済新聞 3月12日付11面 AIの学習 高速化へ
                 東大、光回路の制御素子
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27982600R10C18A3000000/
 ◎オプトロニクス 3月13日付 東大,シリコン光スイッチを大幅に高速・省電力

  http://www.optronics-media.com/news/20180313/50415/

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★日立製作所が3月13日(火)にランダムなノイズを利用して高い安全性を実現する
暗号通信装置を試作したと発表しました。LANケーブルで接続されたインターネット
環境でも、事実上、暗号解読が不可能なほどの高い安全性を確保した暗号通信技術を
開発したものです。この成果は2016年3月終了の文部科学省先端融合領域イノベー
ション創出拠点形成プログラム「ナノ量子情報エレクトロニクス連携研究拠点」で遂
行された研究を、同社がその後発展させて実現したものです。この成果は3月17日
(土)からの第65回応用物理学会春季学術講演会で、3月19日(月)に、“ノイズを
秘密鍵生成源としたセキュア通信”のタイトルで発表されました。

 ↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
 http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2018/03/0313.html
 ◎アスキー   3月13日付 日立製作所、ランダムノイズ利用の暗号装置を試作
  http://ascii.jp/elem/000/001/646/1646688/
 ◎日刊工業新聞 3月14日付25面 解読不能で長距離対応 不規則なノイズ使用
                  日立が暗号通信装置
 ◎化学工業日報 3月14日付10面
               ノイズ利用した新暗号通信装置 日立製作所が試作
 ◎電気新聞   3月14日付 4面 暗号通信技術 事実上解読不可能に
                  日立、ノイズで安全性高め
 ◎Cloud Watch  3月14日付  日立、ランダムなノイズを利用して理論上解読が
           不可能なレベルで長距離の暗号通信を可能にする技術を開発
  https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1111323.html
 ◎ZDNet Japan  3月14日付
            日立、138億年かけても解読できない暗号通信技術を開発
  https://japan.zdnet.com/article/35116104/
 ◎日経産業新聞 3月15日付 5面 ノイズ加える暗号通信 
                  レーザーの波形変化利用 日立が装置

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★中村泰信教授(先端科学技術研究センター)らがマイクロ波単一光子を非破壊測定
することに成功した成果が報道されました。東京医科歯科大学との共同研究で、超電
導回路上の量子ビット素子を反射型の検出器として用いることにより、マイクロ波単
一光子を吸収することなく、検知したもので、これにより超伝導量子ビット素子間で
量子情報をやり取りする量子ネットワークや量子計測・センシング技術などへの応用
が期待されます。この成果論文は3月12日(月)にNature Physics オンライン版に公
開されました。

 ↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
 https://www.jst.go.jp/pr/announce/20180313/index.html
 ◎Laser Focus World Japan 3月15日付 
               マイクロ波光子を吸収せず検出することに成功
  http://ex-press.jp/lfwj/lfwj-news/lfwj-science-research/23227/
 ◎日経産業新聞 3月27日付7面 マイクロ波 光子の有無
                 量子素子で壊さず検出 東大など

┌──────────────────────────────────
4【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
└──────────────────────────────────
★6月24日(日)−7月1日(日)「The 9th International Conference on
Metamaterials, Photonic Crystals and Plasmonics (META 2018)」(@Marseille
Cruise, France)
 https://metaconferences.org/ocs/index.php/META18/META18#.WrMcdojFKUk

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★7月3日(火)−6日(金)「The 25th International Workshop on Active-Matrix
Flatpanel Displays-TFT Technologies and FPD Materials- (AM-FPD'18)」(@
Ryukoku University Avanti Kyoto Hall, Kyoto)
 http://www.amfpd.jp/

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★7月23日(月)−26日(木)「The 18th IEEE International Conference on
Nanotechnology(Nano 2018)」(@Tyndall National Institute, Cork, Ireland)
 http://ieeenano18.org/

 +‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★7月29日(日)−8月3日(金)「The 34th International Conference on the
Physics of Semiconductors(ICPS 2018)」(@Corum, Montpellier, France)
 http://www.icps2018.org/en/

*************************************
■【編集後記】めっきり日差しも温かく感じ、桜も例年を上回る早さで見ごろを迎え
ました。今号のメディア情報を見てもご了解いただけると思いますが、機構発足の契
機となった文科省・先端融合プログラム“ナノ量子情報エレクトロニクス連携研究拠
点”プロジェクトで培った研究がベースになっている研究が多いといえます。早いも
ので今月末、同プロ終了からまる2年を迎えようとしています。今号のメディア情報
欄に掲載された研究成果以外にも先端融合プロを卒業し、その後飛躍的な成果に結び
ついているものも多数あり、同プロによる研究推進が基盤構築に大いに与ったといえ
るでしょう。ニュートン曰く“巨人の肩に立って”は科学技術の進歩のセオリーです
が、それを実感できるこの頃といえます。(O)
┌──────────────────────────────────
■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
└──────────────────────────────────