┌───\Headline/──────────────────────────
1【機構活動】●10月4日に第10回PIセミナーを開催します
2【受賞情報】●荒川、舘林両先生が応物解説論文賞を受賞しました
3【人事情報】●樽茶研の山本先生が1日付で特任准教授兼理研Uリーダーに
4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
└───────────────────────────────────

☆★☆記事内容★☆★
┌───────────────────────────────────
1【機構活動】●10月4日に第10回PIセミナーを開催します
└───────────────────────────────────
★機構は10月4日(水)15時から駒場リサーチキャンパスAn棟3階大会議室
(An301/302)で「第10回フォトニクス・イノベーション(PI)セミナーを開催しま
す。今回は「光集積回路の基礎と最新技術」をテーマに、横浜国立大学の國分泰雄教
授が“導波路型光機能デバイスの基本原理と集積化”、当機構の太田泰友特任准教授が
「固体共振器量子電気力学の基礎と超低消費電力光源への展開”とそれぞれ題した講
演を予定しています。

 本セミナーは新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)による「超低消費電力型光
エレクトロニクス実装システム技術」に関わる成果普及と人材育成の一環として行っ
ているものです。今回は両講師により、光集積回路の基礎と最新の技術開発の進展に
ついてご講演いただく予定です。皆様のご参加をお願い致します。

↓↓↓参加お申し込みフォーム↓↓↓
http://picc.iis.u-tokyo.ac.jp/eventlist/registration/event-20171004/

↓↓↓詳しくは(セミナー内容)↓↓↓
http://picc.iis.u-tokyo.ac.jp/eventdetail/photonics-innovation-seminar-10th/

┌──────────────────────────────────
2【受賞情報】●荒川、舘林両先生が応物解説論文賞を受賞しました
└──────────────────────────────────
★荒川泰彦教授、舘林潤大阪大学大学院工学研究科講師(論文投稿時=本機構特任助
教)が応用物理学会の第39回(2017年度)応用物理学会論文賞の解説論文賞を受賞し
ました。授賞対象は「応用物理 第85巻 第7号(2016)pp.568-574」に掲載された
“ナノワイヤ量子ドットレーザーの進展”です。

授賞式は9月5日(火)に福岡国際会議場で行われる応用物理学会秋季学術講演会で
行われます。荒川教授らの受賞記念講演は9月6日(水)午後13時15分から開かれる
Code-sharing session【CS4】の最初に、[6p-A405-1〕の番号で行われます。タイト
ルは“Advances in nanowire-based quantum dot lasers”です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jsap.or.jp/activities/award/paper/prizewinner39.html

┌──────────────────────────────────
3【人事情報】●樽茶研の山本先生が1日付で特任准教授兼理研Uリーダーに
└──────────────────────────────────
★樽茶研究室の山本倫久講師が8月1日(火)付で東京大学大学院工学系研究科附属量
子相エレクトロニクス研究センター特任准教授兼理化学研究所創発物性科学研究セン
ター・ユニットリーダーに昇進しました。

┌──────────────────────────────────
4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
└──────────────────────────────────
〈前号より続く〉★染谷隆夫教授らが慶応義塾大学と共同で開発した皮膚呼吸可能な
皮膚貼り付け型ナノメッシュセンサーについて、続報がありました。
◎河北新報    8月 4日付21面 1週間連続でもかぶれず 皮膚に貼る
                金箔電極 開発
                アトピー診療に活用へ 東大教授ら発表
                皮膚に1週間貼ってもかぶれない特殊な金箔
◎読売新聞    8月15日付25面 肌に貼れる電子回路 スポーツ・医療で応用
                長時間装着でも違和感少なく

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★野村政宏准教授らが波動性による熱伝導を世界で初めて実証した成果が報道されま
した。文部科学省・先端融合領域イノベーション創出拠点形成プログラムに基づく成
果の一環でもあるため、当機構と生産技術研究所、科学技術振興機構(JST)3者で報
道発表しました。従来、熱伝導はフォノンという粒子性で説明されてきましたが、今
回、高精度な測定システムを確立し、周期的なフォノニック結晶と非周期的な構造で
比較測定し、熱の波動性を利用した熱伝導を初めて実証した成果です。今後、熱の波
動性を積極的に利用したフォノンエンジニアリング分野の開拓に貢献するものと期待
されます。この成果論文は8月4日(金)(米国東部時間)付のScience Advancesに公
開されました。

↓↓↓プレスリリース↓↓↓
https://www.jst.go.jp/pr/announce/20170805/index.html
◎日刊工業新聞  8月 7日付26面 熱の波動性で熱伝導制御
                周期的なナノ構造利用 東大が実証
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00438400
◎マイナビニュース 8月7日
            東大、熱本来の波動性を利用して熱伝導を制御することに成功
http://news.mynavi.jp/news/2017/08/07/175/
◎EETimes    8月 7日    東京大学、熱の波動性を用いて熱伝導を制御
http://eetimes.jp/ee/articles/1708/07/news030.html
◎オプトロニクス 8月7日     東大,熱の波動性を用いた熱伝導制御に成功
http://www.optronics-media.com/news/20170807/47731/
◎ファブクロス  8月7日     東大など、熱の波動性を利用した熱伝導の制御に成功
http://engineer.fabcross.jp/archeive/170807_heat.html
◎鉄鋼新聞    8月 8日付 4面 東大生産研 波動性用い熱伝導制御に成功
                半導体分野に応用へ

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★荒川泰彦教授が組織委員長を務めた第24回国際光学委員会総会(ICO-24=The 24th
Congress of the International Commission for Optics)が8月21日(月)、東京・
新宿の京王プラザホテルで開幕し、天皇皇后両陛下が開幕式およびその後のレセプシ
ョンにご臨席された様子が多数のメディアに報道されました。そのごく一部を紹介い
たします。
◎NHK      8月21日    両陛下 LEDなど光に関する国際会議に出席
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170821/k10011106651000.html
◎TBS      8月21日    天皇皇后両陛下、国際光学委員会総会に出席
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3135703.html
◎時事      8月21日    両陛下、光科学の国際会議に
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017082100934&g=soc
◎FNN      8月21日    両陛下 光に関する国際会議出席
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00367944.html
◎日本テレビ   8月21日    両陛下 光研究の国際会議で科学者と懇談
http://www.news24.jp/articles/2017/08/21/07370337.html
◎共同通信    8月21日    両陛下、国際会議に出席 光学委員会総会
https://this.kiji.is/272304797391390197?c=39546741839462401
◎読売新聞    8月22日付33面 両陛下 光学委員会総会に
◎日本経済新聞  8月22日付34面 光学の国際会議に出席 両陛下
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO20220650R20C17A8CR8000/

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★染谷隆夫教授が研究総括を務めた科学技術振興機構(JST)ERATOの「染谷生体調和
エレクトロニクス」プロジェクトの成果をもとに設立された東大発ベンチャー、Xenoma
(ゼノマ)社のウエアラブルスーツに対する取り組みが報道されました。同社は染谷
教授らのフレキシブルエレクトロニクスに関する成果をウエアラブルスーツに応用し
て起業化されましたが、次の段階として人工知能技術も応用して、ウエアラブルスー
ツからのデータをゴルフスイングの判定精度の向上など、ウエアラブルスーツの高度
な活用に生かしていく取り組みが紹介されています。
◎日刊工業新聞  8月21日付30面 ウエアラブル 次のステージ
                データ統合から新たな価値
                ゼノマ 深層学習で識別精度向上

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★工学系研究科の竹中充准教授らのシリコン導波路上に化合物半導体を張り合わせて
世界最高性能の光変調器を実証した研究成果が報道されました。InGaAsPの化合物半
導体をアルミナを介してシリコン導波路上に貼り合わせ、InGaAsP中の電子のみを用
いて光変調を実現しました。これにより、従来のシリコン光変調器と比べ、損失を10
分の1に、変調効率を5倍に向上し、光変調振幅を10倍以上改善し、多値変調による
100Gbpsも可能にするシリコン上超高速光変調技術です。この研究は新エネルギー・
産業技術総合開発機構(NEDO)の「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム
開発」プロジェクト(プロジェクトリーダー=荒川泰彦教授)に基づいて、光電子融
合基盤技術研究所(PETRA)との共同研究により行われました。成果論文が7月24日
(月)(英国時間)付のNature Photonicsオンライン版に公開されました。

↓↓↓プレスリリース↓↓↓
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100803.html
◎日経産業新聞  8月23日付 8面 近距離でも光通信用 東大やNTT系が新技術
                LSIへの応用も視野

┌──────────────────────────────────
5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
└──────────────────────────────────
★11月6日(月)−9日(木)「The 30th International Microprocesses and Nanotechnology Conference (MNC 2017)」(@Ramada Plaza JeJu Hotel, JeJu, Korea)
http://mnc2017.org/

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★11月6日(月)−10日(金)「62nd Annual Conference on Magnetism and Magnetic Materials(MMM2017)」(@The David L. Lawrence Convention Center, 1000 Fort Duquesne Blvd, Pittsburgh, PA 15222, USA)
http://magnetism.org/

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

★12月2日(土)−6日(水)「63rd IEEE International Electron Device Meeting(IEDM2017)」(@Hilton San Francisco Union Square 333 O’Farrell Street San Francisco, CA)
http://ieee-iedm.org/

*************************************
■【編集後記】今夏の猛暑も幾分、和らぎ、秋風を感じるようになりました。旧盆明
けの猛暑の中、国際光学委員会総会(ICO-24)が進行する中、同会議の公開市民講座
を聴講に行きました。梶田隆章特別栄誉教授による「ニュートリノと重力波で紐解く
宇宙のしくみ」と題した一般向け講演でした。500人収容の会場がいっぱいの人であ
ふれ、折から夏休み中とあって、中高生らしき姿もたくさん見かけました。ニュート
リノに続き、現在は、重力波の測定を目標とする「KAGRAプロジェクト」に精力を注
ぎこんでいるそうです。ちなみに、この重力波を測定するレーザー干渉計(重力波望
遠鏡)を神岡鉱山跡の地下1000メートルに建設中ということですが、それが認められ
たのが2010年で、2019年春には組立て完了し、2020年に入る前に観測を始めたいとい
いますから、計画段階からみると数10年に及ぶ大変なロングレンジの研究というほか
ありません。それでも宇宙の創生からすると、人間の営みがなんと短いことかと思い
知らされますが。それでも宇宙の探求に向けて一歩一歩近づいていく実感が沸いてき
ました。(O)
┌──────────────────────────────────
■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
└──────────────────────────────────