本研究機構はナノ量子情報エレクトロニクス分野でイノベーション創出を図るため、研究開発と同時に、組織、教育・人材育成や知的財産など、これまでの大学の枠にとらわれずに、さまざまなシステム改革に取り組みます。
 キャンパス、部局の枠を超えた統括運営を行うほか、国内外に広く開かれた研究拠点として、強力な研究者を招聘します。このため、兼務割合をシェアするエフォート率を生かした新しい雇用の仕組みを整えます。また産学間の人材流動化促進のため、教員が大学から離れた場合でも、その間の地位・待遇等が不利にならない仕組みを大学としても考えていきます。
 知的財産権についても東京大学の知財統一規定を踏まえつつも、必要に応じて大学が企業と協議しながら現実にマッチした例外規定を設け、成果の活用を促進していきます。
 こうした人材確保、知財の流通に関して、当面、「学内特区」的試みを通じて、システム改革に生かしていきます。
 教育・人材育成についても、大学から企業まで幅広く活躍できる人材の育成を目標として、産学協働に重点をおいた育成を実施していきます。
 このため、大学院教育でナノ量子情報エレクトロニクス分野の横断型教育プログラムを立ち上げます。これによって理学、工学、産業応用をシームレスに俯瞰でき、活躍できる垂直統合型人材を育成します。また大学と企業側双方の研究者がペアを形成するなど、より広い視野で研究活動に取り組める人材育成を図っていきます。
 さらにこれらの成果を東京大学における新たな人材育成の制度改革・整備にも役立てられるようにしていきます。