【活動】公開シンポジウムが盛大に開催されました(12月22日)
 機構が2010年12月22日(水)に開催した公開シンポジウム「ナノ量子情報エレクトロニクスの進展」は盛大に開催することができました。来賓に文部科学省の合田隆史科学技術・学術政策局長、ノーベル物理学受賞者の江崎玲於奈当拠点諮問委員長を迎え、260名を越える参加者があり、機構の最新の研究成果報告に熱心に聞き入っていました。
[関連報道]
日刊工業新聞(2010.12.15_22面)
【研究】荒川教授らがフォトニック人工原子レーザの発振に成功しました(12月19日)
 荒川泰彦教授らは3Dフォトニック結晶中に量子ドットを埋め込んだフォトニック人工原子レーザの発振に成功しました。3Dフォトニック結晶の最高Q値約40,000を達成して実現したものです。成果が12月19日付Nature Photonics AOP版に公開されました。
[論文]
Aniwat Tandaechanurat, Satomi Ishida, Denis Guimard, Masahiro Nomura, Satoshi Iwamoto
(abstract)
[関連報道]
日本経済新聞(2010.12.20_11面)
日刊工業新聞(2010.12.20_17面)
化学工業日報(2010.12.20_4面)
TechOn Nikkeibp(2010.12.20)
【活動】米インテル社と光電子融合基盤技術で共同研究開始しました(12月16日)
 機構は12月末から米インテル社とシリコン基板上の量子ドットレーザを中心とした光電子融合基盤技術で共同研究を開始しました。寄付金形式でインテル社から3年間で50万ドルの研究助成を受けます。協働機関のQDレーザ社もこの共同研究に参画します。
[関連報道]
日刊工業新聞(2010.12.17_25面)
化学工業日報(2010.12.17_5面)
Tech-On Nikkeibp(2010.12.21)
【研究】山本教授らが量子シミュレータで2次元超流動の発現機構を解明(11月28日)
 山本喜久教授(委嘱、スタンフォード大学、国立情報学研究所)らは量子シミュレータ技術を使い、超流動体における量子渦対を初めて観測し、2次元超流動の発現機構を実証することに成功しました。量子シミュレータの初の応用としても注目されます。この成果は11月28日付Nature Physics AOP版に公開されました。
[論文]
Georgios Roumpos, Michael D. Fraser, Andreas Loffler, Sven Hofling, Alfred Forchel
(abstract)
[関連報道]
日刊工業新聞(2010.12.6_18面)
【受賞】榊名誉教授、荒川機構長がNEC C&C賞を受賞しました(11月24日)
 榊裕之ナノ量子機構諮問委員(豊田工業大学学長、東京大学名誉教授)と荒川泰彦同機構長(東京大学生産技術研究所教授)は11月24日にNEC C&C財団が制定している2010年度「C&C賞」を受賞しました。同賞は半導体デバイス、情報処理、通信およびそれらの融合分野で顕著な業績貢献を行った人を表彰する表彰制度で、今回が25回目となります。両先生への授賞理由は量子細線・量子ドット半導体デバイスに関する先駆的・先導的貢献が評価されたもので、24日に東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテル東京で盛大に表彰式典が行われました。
[リンク]
http://www.nec.co.jp/press/ja/1010/1902.html
[関連報道]
日経産業新聞(2010.10.20_7面)
日刊工業新聞(2010.10.20_21面)
電波新聞(2010.10.20_3面)
科学新聞(2010.10.29_2面)
【研究】染谷教授らの超フレキシブルな有機回路がNature Materials電子版に論文掲載されました(11月7日)
 染谷隆夫教授、関谷毅講師らが開発した曲率半径で100μmも曲げても、安定な超フレキシブルな有機半導体回路に関する論文がNature Materials 電子版に公開されました。高機能な体内医療機器用センサデバイスなどへの応用を可能にする成果です。
[論文]
T. Sekitani, U. Zschieschang, H. Klauk and T. Someya, "Flexible organic transistors and circuits with extreme bending stability", Nature Materials, Published online: 07 November 2010 | doi:10.1038/nmat2896
[関連報道]
TechOn(2010.11.08)
毎日新聞(2010.11.08_夕8面)
日本経済新聞(2010.11.08_11面)
【【受賞】五神教授が第14回松尾学術賞を受賞(10月28日)
五神真教授が第14回松尾学術賞を受賞しました。授賞理由は「レーザー分光法による固体における光量子物理学の研究」が評価されたものです。
[リンク]
http://www.matsu-acad.or.jp/
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/info.html?id=2467
[関連報道]
科学新聞(2010.11.05_2面)
【活動】機構が独NIMと研究協力協定を締結しました(10月25日)
 東大ナノ量子機構は10月25日、ドイツ・ミュンヘンを中心とした大学間研究コンソーシアムのNanosystems Initiative Munich(NIM)と研究協力協定を締結しました。NIMはミュンヘン工科大学(TUM)、ミュンヘン大学(LMU)など、ミュンヘン近郊の著名大学研究機関などがナノサイエンスを核に研究コンソーシアムを形成しており、ナノ量子機構と発足も同時期の歴史を持ちます。協定締結は、10月25、26の両日、TUMのナノテクノロジー・材料センター(ZNN)の新研究棟竣工を記念して開催された「先端ナノ科学に関する国際シンポジウム(International Symposium on Advances in Nanoscience)」に招待講演で訪れた荒川泰彦機構長とNIM側責任者のJochen Feldmann LMU教授、Gerhard Abstreiter TUM教授の3氏がその初日夕刻に署名して行われました。
[リンク]
http://www.nano-initiative-munich.de/
【受賞】染谷教授がドコモ・モバイル・サイエンス賞を受賞(10月15日)
 染谷隆夫教授が第9回ドコモ・モバイル・サイエンス賞基礎科学部門で優秀賞を受賞しました。授賞理由は「有機トランジスタの基礎研究とフレキシブルエレクトロニクスへの応用」が評価されたものです。
[リンク]
http://www.mcfund.or.jp/modules/d3blog/details.php?bid=52
http://www.mcfund.or.jp/modules/d3blog/details.php?bid=53
【受賞】QDL、富士通、東大が「グリーンITアワード」経産大臣賞を受賞(10月5日)
 QDレーザ、富士通、東京大学の3者は共同で10月5日、グリーンIT推進協議会制定の「グリーンITアワード2010」経済産業大臣賞を受賞しました。15年前から産学連携で開発・実用化を進めてきた半導体量子ドットレーザーがITの省エネ部門で評価され、共同で最高賞の栄誉に浴したものです。同日、千葉・幕張メッセで開幕した「CEATEC 2010」会場で行われた同アワード表彰式で、中山義活経産政務官から賞状、楯が授与されると同時に、3者を代表して菅原充QDレーザ代表取締役社長が受賞者挨拶をしました。
[リンク]
http://www.greenit-pc.jp/topics/release/101005.html
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/10/5.html
[関連報道]
TechOn(2010.10.05)
電波新聞(2010.10.06_2面)
科学新聞(2010.10.22_5面)
【研究】単一光子源による世界最長、50kmの量子暗号鍵伝送に成功しました(9月10日)
 東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構、富士通研究所、日本電気の産学連携研究チームは1.5マイクロメートル帯単一光子源による量子暗号鍵伝送実験を行い、単一光子源方式で世界最長の50km伝送に成功しました。光通信波長帯で最高性能の単一光子源と単一光子源向きの実用的PLC(平面光回路)などの最先端技術を融合して実現しました。
[論文]
Kazuya Takemoto, Yoshihiro Nambu, Toshiyuki Miyazawa, Kentaro Wakui, shinichi Hirose, Tatsuya Usuki, Motomu Takatsu, Naoki Yokoyama, Ken'ichiro Yoshino, Akihisa Tomita, Shinichi Yorozu, Yohiki Sakuma, and Yasuhiko Arakawa Transmission Experiment of Quantum Keys over 50 km Using High-Performance Quantum-Dot Single-Photon Source at 1.5-um Wavelength APEX, Vol.3, 043702, Publishied 2010
[関連報道]
日本経済新聞(2010.09.10_10面)
日経産業新聞(2010.09.10_11面)
日刊工業新聞(2010.09.10_23面)
【研究】金属微粒子によるスピン緩和時間が10μsと2ケタ向上(7月12日)
 田中雅明教授、Pham Nam Hai特任助教らはMnAs強磁性微粒子を含む単電子スピントランジスタを作製し、金属ナノ微粒子で10μsと最長のスピン緩和時間を達成しました。80年代に理論予測されていた金属微粒子の量子サイズ効果によるスピン緩和の抑制を実証した成果です。従来、金属微粒子で観測されていたスピン緩和時間に比べ2ケタ、バルク金属と比べ、7ケタもスピン緩和時間が長くなりました。超高密度スピンメモリや再構成可能なスピントランジスタなど、次世代スピントロニクスデバイスに応用が期待されます。
[論文]
Pham Nam Hai, Shinobu Ohya, and Masaaki Tanaka Long spin-relaxation time in a single metal nanoparticle Nature Nanotechnology, published online on July 4, 2010(DOI 10.1038/NNANO,2010.130)
[関連報道]
日刊工業新聞(2010.07.12_18面)
【研究】シリコン基板上1.3μm量子ドットレーザの室温発振に成功しました(2010年5月31日)
 荒川泰彦教授、田辺克明特任助教らはウェハ融着法により、シリコン基板上1.3μm量子ドットレーザの室温発振に成功しました。高性能なGaAs基板上InAs/GaAs量子ドットをウェハ融着により、シリコン基板上に形成し、室温でパルス発振を実現したものです。将来の光電子集積回路のキーテクノロジとなるものです。
[論文]
Katsuaki Tanabe, Denis Guimard, Damien Bordel, Satoshi Iwamoto, Yasuhiko Arakawa, Electrically pumped 1.3 um room-temperature InAs/GaAs quantum dot lasers on Si substrates by metal-mediated wafer bonding and layer transfer, Optics Express 18 (10) 10604-10608 MAY 6 2010 doi:10.1364/OE.18.010604 (abstract)
[関連報道]
日本経済新聞(2010.05.31_11面)
日刊工業新聞(2010.05.31_22面)
日経産業新聞(2010.05.31_12面)
日経産業新聞(2010.06.10_19面)
【研究】量子ドットレーザで変調速度25Gbpsを実現しました(2010年5月20日)
 荒川泰彦教授らと富士通研究所、富士通は共同で量子ドットレーザの変調速度を従来の2.5倍の25Gbpsまで高速化することに成功しました。量子ドットの面内密度を高め、量子ドット層数も増やすことによって、利得の向上を図り、高速化したものです。これで量子ドットレーザが次世代の100Gbps大容量光通信システムにも対応できるようになります。5月16日からの「CLEO/QELC2010」で発表されました。
[リンク]
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2010/05/20-1.html
[関連報道]
Asahicom(2010.05.20)
日経産業新聞(2010.05.21_6面)
日刊工業新聞(2010.05.21_23面)
化学工業日報(2010.05.21_4面)
Laser Focus World Japan(2010.05.21)
【研究】山本喜久委嘱教授(国立情報学研究所)らの量子中継に結びつく半導体量子ドット技術がNature Photonics AOP版に掲載(2010年5月3日)
 山本喜久委嘱教授(国立情報学研究所、スタンフォード大学)らの半導体量子ドット中の電子スピンの量子演算エラーとデコヒーレンスレートを従来比の10分の1、3000分の1にそれぞれ低減させた成果が4月19日付Nature Photonics AOP版に掲載されました。これで集積化が容易な半導体量子ドットによる量子中継性能が既存のトラップイオンと同等に近づき、固体による量子中継システムへの道が開かれました。
[論文]
David Press, Kristiaan De Greve, Peter L. McMahon, Thaddeus D. Ladd, Benedikt Friess, Christian Schneider, Martin Kamp, Sven Hofling, Alfred Forchel, and Yoshihisa Yamamoto, Ultrafast Optical Spin Echo in a single Quantum Dot, Nature Photonics, Published Online:18 April 2010| doi:10.1038/nphoton.2010.83
[関連報道]
日経産業新聞(2010.04.27−11面)
科学新聞(2010.04.30−4面)
日刊工業新聞(2010.05.12−21面)
【活動】公開シンポジウムが盛況裏に開催されました(2010年3月29日)
 機構主催による公開シンポジウム「ナノ量子情報エレクトロニクスの新展開」が3月29日、東京・丸の内の東京會舘で盛況裏に開催されました。当日は会場定員を超える約200名の出席者を迎え、機構の最新の研究動向や産学連携によるイノベーションに向けた講演などが大学、産業界双方から行われ、最先端分野における研究からイノベーションを創出する共通の意気込みが感じられました。
[関連報道]
化学工業日報(2010.03.08−6面)
【参考】機構関係者の最先端研究支援プロの配分額が発表されました(2010年3月9日)
 3月9日(火)に総合科学技術会議が開かれ、懸案となっていた最先端研究開発支援プログラムの研究費総額の査定結果が発表されました。機構関係者から同プログラム中心研究者として荒川泰彦教授、横山直樹客員教授、山本喜久委嘱教授の3名が選定されていましたが、今回の配分額決定で、同プログラムによる研究も始動することになります。関連報道が多数ありましたが、機構関係者の名前掲載の記事のみ紹介します。
[関連報道]
読売新聞(2010.03.10-2面)
日経産業新聞(2010.03.10-11面)
日刊工業新聞(2010.03.10-22面)
日本経済新聞(2010.03.10-1,5面)
毎日新聞(2010.03.10-28面)
朝日新聞(2010.03.12-23面
【研究】江崎先生らのエサキダイオード経年寿命の研究がNatureに掲載(2010年3月4日)
 当機構諮問委員長の江崎玲於奈先生と荒川泰彦教授、北村雅季特任准教授とのエサキダイオオードの経年寿命に関する共同研究内容が3月4日付科学誌NatureのCorrespondenceに「Esaki diode is still a radio star, half a century on」として掲載されました。江崎先生が所持していた約20個の同ダイオードの特性をご自身も計測し、約50年前の測定値と比較考察したものです。量子効果デバイスとして初のエサキダイオードが経年という非負荷状態のまま、寿命測定されることは珍しいケースです。日本経済新聞、読売新聞にも取り上げられました。
[論文]
Leo Esaki, Yasuhiko Arakawa, Masatoshi Kitamura, Esaki diode is still a radio star, half a century on, NATURE 464 (7285) 31-31 MAR 4 2010( abstract )
[関連報道]
日本経済新聞(2010.03.04-42面)
読売新聞(2010.03.05-33面)
【研究】量子ドットを中心とした研究活動がテレビ東京で放映されました(2010年3月2日)
 3月2日のテレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)番組でQDレーザおよび機構の量子ドットを中心としたイノベーションに向けた研究活動が、特集『電子立国復権へ 「量子ドット」で挑む』で紹介されました。
[関連報道]
【研究】荒川教授らの単一人工原子レーザがNature Physicsに掲載(2010年2月7日)
 荒川泰彦教授、野村政宏特任助教らの単一人工原子レーザ実現に関する研究成果が2月7日付Nature Physics AOP版に掲載されました。単一量子ドットが埋め込まれた2次元フォトニック結晶微小共振器を作製し、1個の電子と1個の光子が強く結合する真空ラビ分裂を観測し、実証したものです。2月15日に機構が記者会見を開催し、各紙に報道されました。
[論文]
Masahiro Nomura, Naoto Kumagai, Satoshi Iwamoto, Yasutomo Ota, and Yasuhiko Arakawa, Laser oscillation in a strongly coupled single-quantum-dot-nanocavity system, Nature Physics, Published online 07 February 2010 doi:10.1038/nphys1518 (abstract )
[関連報道]
日刊工業新聞(2010.02.16-22面)
化学工業日報(2010.02.16-5面)
・Laser Focus World Japan(2010.02.16)
日本経済新聞(2010.02.22-13面)
日経産業新聞(2010.02.22-10面)
科学新聞(2010.02.26-4面)
毎日新聞(2010.03.02-21面)