【受賞】小寺委嘱助教(東工大)が日本物理学会若手奨励賞を受賞(10月28日)
小寺哲夫委嘱助教(東京工業大学)が第8回(2014年)日本物理学会若手奨励賞を受賞しました。領域4(半導体、メゾスコピック系、局在分野)における受賞です。
[リンク]
http://www.jps.or.jp/activities/awards/jusyosya/wakate2014.html
http://prl.aps.org/abstract/PRL/v102/i14/e146802
http://prb.aps.org/abstract/PRB/v86/i11/e115322
【研究】柴田特任講師らが量子ドットを電気二重層ゲートで100倍効率制御(10月25日)
柴田憲治特任講師、平川一彦教授らは量子ドット単電子トランジスタのゲートに初めて液体イオンによる電気二重層を適用し、従来より100倍の制御性を実現しました。量子閉じ込め効果が飛躍的に改善され、量子ドット単電子トランジスタの性能向上が期待されます。成果が10月24日(英国時間)付Nature Communicationsに掲載されました。
[論文]
Kenji Shibata, Hongtao Yuan, Yoshihiro Iwasa, and Kazuhiko Hirakawa, "Large modulation of zero-dimensional electronic states in quantum dots by electric-double-layer gating," Nature Communications 4, 2664 doi:10.1038/ncomms3664
[リンク]
http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_251023_j.html
[関連報道]
化学工業日報(2013.10.28_6面)
マイナビニュース
日本経済新聞(2013.11.05_11面)
日刊工業新聞(2013.11.06_23面)
【活動】量子情報のイノベで活発に論議−第19回ナノ量子セミナー開催(11月7日)
機構は11月7日(木)、東大駒場リサーチキャンパスで「第19回ナノ量子情報エレクトロニクスセミナー」を開催しました。「量子情報技術のロードマップ 〜イノベーションの創出は可能か?〜」をテーマに、樽茶清悟副機構長(工学系研究科教授)および産業界から竹本一矢特任准教授、戸丸辰也日立製作所中央研究所主任研究員の3氏を招いて、ご講演をお願い致しました。

【研究】古澤教授らが1000倍以上の超大規模量子もつれを実現(11月18日)
古澤明教授らは従来比1000倍以上の超大規模量子もつれ生成に成功しました。従来、量子もつれ生成はイオン原子による14個が最高でしたが、古澤教授らは時間領域多重による新手法で小規模の装置でも16000個を超える量子もつれ生成を実現したものです。これで量子コンピューター実現において、量子もつれ生成の量的課題にめどをつけ、量子情報研究の新たな地平を開きました。成果論文が11月17日(英国時間)付Nature Photonics AOP版に先行掲載されました。
[論文]
Shota Yokoyama, Ryuji Ukai, Seiji C. Armstrong, Chanond Sornphiphatphong, Toshiyuki Kaji, Shigenari Suzuki, Jun-ichi Yoshikawa, Hidehiro Yonezawa, Nicolas C. Menicucci, Akira Furusawa, "Ultra-large-scale continuous-variable cluster states multiplexed in the time domain," Nature Photonics 7, 982-986 (2013) doi:10.1038/nphoton.2013.287
[リンク]
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/epage/release/2013/2013111801.html
[関連報道]
共同通信(2013.11.18)
東京新聞(2013.11.18_3面)
日経産業新聞(2013.11.18_11面)
日刊工業新聞(2013.11.18_14面)
EE Times(2013.11.18)
日本経済新聞(2013.11.19_16面)
毎日新聞(2013.11.21_19面)
【研究】竹内教授らが「量子もつれ」利用の超解像顕微鏡を開発(9月12日)
竹内繁樹教授らが「量子もつれ」を利用した顕微鏡を初めて開発し、標準量子限界の解像度を1.35倍上回る超解像性を実現しました。光学顕微鏡の光源に量子もつれ光を応用したもので、生物・医学用光学顕微鏡の高解像度化に貢献が期待されます。

[論文]
T. Ono, R. Okamoto, S. Takeuchi, "An entanglement-enhanced microscope", Nature Communications, DOI:10.1038/ncomms3426
(abstract)
[関連報道]
日経産業新聞(2013.9.13_10面)
【研究】古澤教授らが完全な光量子ビットの量子テレポーテーションを実現(8月15日)
古澤明教授らは光量子ビットの完全な量子テレポーテーションの実証に成功しました。量子テレポーテーションが16年前に実証されて以来、転送後の成功判定測定を不要にする完全性を初めて実現するとともに、原理的に100%の転送効率が可能なハイブリッド方式を開発しました。8月15日発行の科学誌Natureに成果論文が掲載されました。
[論文]
S. Takeda, T. Mizuta, M. Fuwa, P. van Loock, and A. Furusawa, "Deterministic quantum teleportation of photonic quantum bits by a hybrid technique", NATURE Vol. 500 Iss. 7462 315-318 DOI: 10.1038/nature12366 Published: AUG 15 2013
(abstract)
[リンク]
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/tpage/release/2013/2013081501.html
[関連報道]
読売新聞(2013.08.15_29面)
朝日新聞(2013.08.15_30面)
【研究】五神教授らが光の電場の向きと大きさの自在な制御に成功(8月11日)
五神真教授らが光の電場の向きと波形を自在に制御する技術を開発し、光による物質の操作に道を拓きました。テラヘルツ光の電場の向きと大きさを設計通りに時間変化させることに初めて成功したもので、物質の組成や構造の精密計測などに応用可能としています。8月11日付Nature Photonics AOP版で公開されました。
[論文]
Masaaki Sato, Takuya Higuchi, Natsuki Kanda, Kuniaki Konishi, Kosuke Yoshioka, Takayuki Suzuki, Kazuhiko Misawa and Makoto Kuwata-Gonokami, "Terahertz polarization pulse shaping with arbitrary field control", Nature Photonics 7, 724-731 (2013) doi:10.1038/nphoton.2013.213
(abstract)
[リンク]
http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2013/39.html
[関連報道]
マイナビニュース(2013.08.13)
ヤフーニュース(2013.08.13)
Laser Focus World(2013.08.13)
日刊工業新聞(2013.08.14_13面)
科学新聞(2013.08.23_7面)
【受賞】荒川・岩本研究室の康君が応物2013年度論文奨励賞を受賞(8月1日)
荒川・岩本研究室の康宇建君(博士課程3年=当時、現サムスン電子)が応用物理学会第35回(2013年度)論文奨励賞を受賞しました。授賞理由は下記論文で、代表的なn型有機半導体であるC60の新規塗布プロセスを開発し、低コスト・簡便プロセスながら高性能化にも道をつけました。9月16日開催の秋季応用物学会学術講演会で表彰されます。

[リンク]
http://www.jsap.or.jp/activities/award/paper/prizewinner35.html
http://www.ipap.jp/jjap/article/showArticle.cgi?sec=award&year=2013
【活動】6月24日に第18回ナノ量子セミナーを盛況に開催しました(6月24日)
 機構は6月24日(月)に生研大会議室で「第18回ナノ量子情報エレクトロニクスセミナー」を開催しました。前半の講師には荒川泰彦教授が中心研究者を務めるFIRSTプログラム「フォトニクス・エレクトロニクス融合システム基盤技術開発(PECST)」の共同提案者でもある中村隆宏・技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)研究部長が「PECSTにおける研究開発」と題して、メニコア時代のチップ間光インタコネクト実現に向け、世界をリードする取り組みの成果についての報告がありました。また、すでに未来開拓研究プロジェクトとして進む「超低消費電力型光エレクトロニクス実装システム技術開発」(プロジェクトリーダー荒川泰彦教授)への橋渡しについても触れ、光電子融合技術の実用化に向けてシームレスな研究開発の進捗状況についても報告されました。
 また後半の講演では古澤明教授が「極限コヒーレント光通信を目指した量子ゲートテレポーテーションの研究」と題して、コヒーレント光通信の限界を超える量子テレポーテーション技術の最新研究の現状が報告され、量子テレポーテーションのスケーラビリティーの可能性についても触れられるなど、この分野の進展には目を見張るものがありました。
 こうしたフレッシュな研究開発成果の報告ということもあって、会場は空席が見つからないほどの盛況となったうえ、質問も熱心に寄せられ、予定の終了時刻を30分超えての活発な講演会となりました。
【報道】荒川教授が登壇したサイエンスフォーラムの様子がEテレで放映(4月27日)
 荒川泰彦教授が登壇した3月17日(日)に行われたJST主催による「FIRSTサイエンスフォーラム」の様子がNHKのEテレで4月27日(土)に放映されました。荒川教授ら3人の最先端研究開発支援プログラム(FIRST)の中心研究者が高専・高校生らと、世界トップ研究の紹介、研究への情熱、ブレークスルーのきっかけなどについて、インタラクティブなトークで、わかりやすく研究内容や研究活動を紹介したものです。荒川教授は量子ドットをコアに、レーザや光電子融合、太陽電池など、機構における研究内容も含めて紹介しました。第3回サイエンスフォーラムHPで当日のフォーラム全体の様子が動画でご覧になれます。
[リンク]
http://www4.nhk.or.jp/P1699/x/2013-04-27/31/34290/
http://first-pg.jp/forum/forum3-3rd.html
【活動】IBM VP & FellowのChen博士招き、講演会を開催しました(3月25日)
 機構は3月25日(月)に東京・駒場の東京大学生産技術研究所コンベンションホールにおいて、江崎玲於奈先生ご出席のもと、IBM Vice President of Science & TechnologyおよびFellowのTze-Chiang Chen博士を招き、講演会を開催しました。荒川泰彦機構長の司会で進行し、江崎先生がChen博士の来歴をユーモアを交えて紹介後、“Research Chanllenges for the Post-CMOS Scaling Era”をテーマにご講演いただきました。Chen博士は長年、IBMの半導体開発研究に携わってきた方で、講演では将来のコンピューターの発展とそれを実現する将来技術のトレンドについて、興味深く講演されました。質問も活発に寄せられ、盛況かつ意義ある講演会となりました。