町田友樹教授、増渕覚特任准教授は、工学系研究科の石坂香子教授らの共同研究グループと2次元物質の電子構造の直接観測に初めて成功しました。今回、より複雑な原子層フレーク試料に適応できる角度分解光電子分光用の試料作製法を開発し、2~5層WTe2の電子構造を初めて直接観測しました。これにより2層から5層のWTe2では、層数の偶奇数性に依存して異なる電子構造が形成されていることを明らかにするなど、究極に薄い原子層フレークを材料とした積層体の物性研究の進展が期待されます。共同研究グループには東京工業大学の笹川崇男准教授ら、物質材料研究機構の谷口尚フェローら、東京大学の有田亮太郎教授らも加わっています。この成果論文は6月27日付Physical Review Research オンライン版に公開されました。
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[町田研]