香取秀俊教授らの共同研究グループは、「原子核時計」実現につながるトリウム229のアイソマー状態の寿命を初めて決定することに成功しました。原子核時計は「原子核」遷移の共鳴周波数を基準とし、環境ノイズの影響を受けにくく、既存の原子時計を上回る正確さが期待されています。今回、同グループはトリウム229イオンを真空中に捕獲する装置の開発と、この装置で捕獲したトリウム229イオンの集団から、原子核がアイソマー状態にあるイオンを選択的に検出する独自技術も開発し、アイソマー状態の寿命を決定しました。この成果論文は4月17日付科学誌「Nature」オンライン版に掲載されました。
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