野村政宏教授らの研究グループは流体で広く用いられているテスラバルブがフォノンの示す流体的性質を利用して、固体の熱整流に適用できることを初めて示すことに成功しました。高純度グラファイトで現れる熱を運ぶ「フォノン」の流体的性質を利用し、流体や電子で示されてきたテスラバルブの整流機能を固体における熱整流として初めて実現したものです。今回、低温で実証しましたが、理論的には室温でも、この熱整流効果は有効であり、スマートフォンやパソコン、LEDなど、発熱が大きな電子機器の熱管理に広く応用が期待されます。この成果論文は英国科学雑誌「Nature」10月16日(水)付オンライン版に公開されました。
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