古澤明教授らの共同研究グループは、シュレディンガーの猫状態と呼ばれる強い量子性を持つ光量子状態の生成レートを従来より1000倍高速化することに成功しました。古澤教授らの研究チームのほか、マサチューセッツ大学、日本電信電話(NTT)、情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所による共同研究成果で、従来の状態生成・測定のための量子光源・ホモダイン測定器の代わりに、NTTが主に開発した光パラメトリック増幅器(OPA)および東京大学とNICTが共同開発した超伝導光子検出器を用いることで、光源および測定の周波数帯域を大幅に向上させました。これによりシュレディンガーの猫状態をメガヘルツの生成レートで実現し、これをさらに発展させれば、ギガヘルツの生成レート実現も見込まれ、実用レベルの論理量子ビット生成レートの達成も期待されます。この成果論文は11月1日付のNature Communicationsに公開されました。
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