竹中充教授らの研究グループは産業技術総合研究所(AIST)と共同で次世代AIアクセラレータに向けて「光導波路多重」を実現し、光による行列―ベクトル乗算を加速できる新しい光プロセッサを開発しました。複数の光導波路内の光信号を直接加算できる多ポート光検出器を初めて開発、実装することにより、これまで利用されていなかった「光導波路多重」の活用を可能にし、シンプルなチップ構成ながら、高い拡張性をもつ光行列演算回路の実証に成功しました。これにより、光技術を活用した次世代AIプロセッサの実現に向けて高速かつ省電力なハイブリッド演算アーキテクチャの確立に大きく貢献するものと期待されます。この成果は6月4日付米国学術誌「Optica」オンライン版に公開されました。
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