斎藤英治教授(工学系研究科)らと東北大学、岩手大学の共同研究グループは世界で初めて核スピンを利用した熱発電を実証しました。金属や半導体は温度勾配によって電圧が発生する熱発電が可能です。これまでゼーベック効果や電子スピンを利用したスピンゼーベック効果が知られていましたが、絶対零度付近まで熱揺らぎする原子核スピンの熱電変換は未踏の技術でした。今回、大きな核スピンをもつ炭酸マンガン(MnCO3)を利用して、核スピン熱電変換を実証し、極低温域でも熱揺らぎで発電できる道を開きました。成果論文は7月16日(金)付Nature Communicationsに公開されました。
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