竹中充教授らは産業技術総合研究所(AIST)と共同で新しい相変化材料の硫化ゲルマニウムアンチモンテルル(GSTS)を用いた低損失で不揮発な光位相器の開発に成功しました。GSTSをシリコン光導波路上に堆積した素子を作製し、GSTSが非晶質から結晶に変化する際に生じる単位損失当たりの屈折率変化が従来技術より20倍以上大きくなることを実証しました。光損失が極めて小さく、小型かつ不揮発化による低消費電力化が可能という集積化条件を満たすことから、これらを多数集積したシリコン光回路による光演算は、深層学習や量子計算などへの応用期待が一層高まります。この研究成果は12月3~7日(米国太平洋標準時)に米国西海岸で開催されたIEEE International Electron Devices Meeting(IEDM)で発行された「Technical Digest」に掲載されました。
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