機構は4月4日(金)に駒場リサーチキャンパスAn棟大会議室で「第20回ナノ量子情報エレクトロニクスセミナー」を開催しました。山本喜久委嘱教授(理化学研究所)による「Coherent Computing by OPO Phase Transition」と題した講演では、レーザー/OPOの相転移を用いたコヒーレントコンピューティングが組合せ問題を解くイジングマシンとして、有力なツールになるだろうとし、ファイバーベースのOPOでスケーラブルなシステムを目指すとしました。

後半の五神真教授による『COI拠点「コヒーレントフォトン技術によるイノベーション拠点」の構想」と題した講演では、理学系研究科で主に進めるCOI拠点の考え方として、レーザー科学のこれまでの歩みを敷衍しながら、基礎科学研究の立場から産業イノベーションに貢献できる新しい産学連携の視点を提起しました。

久しぶりのナノ量子セミナーに会場は満席の盛況で、質疑応答も活発に寄せられ、予定の時間を超える盛り上がりを見せました。