┏━━━ヘッドライン━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1【トピックス】●大学院教育プログラムを理学系研究科にも拡充へ
2【機構行事】●PLMCN8-海外からの一般投稿、半数超える
3【出展報告】●好評だったナノテク2008出展
4【会議報告】●ノーベル賞受賞者と若者が集ったHOPEミーティング
5【日独ワークショップ報告】●光センシングのためのレーザ応用で開催
6【電話番号変更】●機構事務局の電話番号を変更しました
7【ウェブサイト更新情報】●ニュースレター1月号がアップされました
8【メディア掲載情報】●機構関係者の掲載記事を紹介します
9【行事紹介】●関連会議・行事紹介です
10【掲載論文】●機構内からの発表論文の一部を紹介します(末尾にリスト) 
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INQIEウエブサイトは随時更新しています。

☆★☆記事内容★☆★
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1【トピックス】●大学院教育プログラムを理学系研究科にも拡充へ
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◆研究機構が平成19年度に「ナノ量子情報エレクトロニクス特論(ナノ量子情報
エレクトロニクス先端学際工学特論)」として開講した大学院教育プログラムを、
来年度は理学系研究科の共通科目にも拡充します。これで工学系に加え、理学系
学生にも受講の機会が広がることになります。

 同特論はナノ量子情報エレクトロニクス分野を俯瞰し、視野の広い学生を育成
するねらいで、19年度に工学系研究科の電子工学専攻および先端学際工学専攻に
開講されました。研究機構に所属する広範な分野の教員が講義にあたる一方、機
構の協働機関である企業の研究所でも、一社2コマ分の「企業集中講義」を実施
しました。受講学生が複数の企業研究所に赴く同講義は東大でも初の試みで、ミ
ニインターンシップとして注目されました。

 新年度も同教育プログラムの内容をオムニバス講義、企業集中講義に加え、新
機軸を打ち出すなど、より一層充実させていく予定です。
http://www.spm.iis.u-tokyo.ac.jp/NanoQuine/index.html

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2【機構行事】●PLMCN8-海外からの一般投稿、半数超える
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◆4月7日(月)から11日(金)まで5日間、東京・駒場の東京大学リサーチキャン
パスで「PLMCN8(8th International Conference on Physics of Light-Matter
Coupling in Nano Structures)」が開催されます。研究機構主催による国際会議
で、すでに多数の一般投稿論文を受け付けていますが、半数以上は欧州を中心にし
た海外からの投稿です。プログラムは近日中に下記サイトにアップされます。
http://www.plmcn8.iis.u-tokyo.ac.jp/

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3【出展報告】●好評だったナノテク2008出展
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◆機構は2月13日(水)-15日(金)に東京ビッグサイトで開催された国際ナノテ
クノロジー総合展示会・技術会議「nano tech2008」( http://www.ics-inc.co.
jp/nanotech/ )に出展しました。

 機構が発足して間もない昨年の出展では、機構の紹介に主眼を置きましたが、今
回は、活動内容の紹介とともに、研究機構内で開発された新技術成果の中から選り
すぐり、10の主な開発成果をパネルおよび37インチモニターで展示・紹介しました。
同時に実際の「単一光子発生素子」や「有機フレキシブルデバイス」などもデモ展
示し、来場者の関心を呼びました。

 おかげさまで当ブースに関心をもった来場者数は昨年を大幅に上回り、盛況を博
しました。期間中、機構展示の説明に御協力いただいた42名の学生および教員の皆
様にも改めて感謝いたします。

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4【会議報告】●ノーベル賞受賞者と若者が集ったHOPEミーティング
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◆日本学術振興会主催による日本版「リンダウ・ノーベル賞受賞者会議」が2月24
日から28日まで茨城県つくば市で開かれました。当機構諮問委員長でもある江崎
玲於奈氏が組織委員長を務めた「第1回HOPEミーティング」で、“リンダウ会
議”にならって、ノーベル賞受賞者がアジア太平洋地域の13カ国・地域の約80名の
博士課程院生とブレーンストーミングを行いながら、将来を担う若手研究者を育
成するねらいで開かれました。

 ノーベル賞受賞の江崎委員長、白川英樹、アラン・ヒーガー、ロバート・ラフ
リン、ハインリッヒ・ヒーガー各氏が一堂に会し、今回はナノサイエンス・ナノ
テクノロジーをテーマに講演、グループディスカッション、学生によるグループ
発表がもたれました。グループディスカッションでは、江崎先生が学生一人一人
に質問されるなど、知のフロンティアであるノーベル賞受賞者や講演者と膝を交
えて議論するという、学生には大変貴重な経験になったといえます。また参加学
生が10グループに分かれ将来のコラボレーションの可能性などのトピックについ
て議論し、その結果が全体ミーティングで発表され、それに対する講評も含め、
最後まで息を抜けない知的刺激にあふれた、有意義な5日間となりました。
 http://www.jsps.go.jp/j-astrategy/06_hope_01.html
 
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5【日独ワークショップ報告】●光センシングのためのレーザ応用で開催
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◆日独ワークショップ「Nanolaser based Optical Sensing」が2月12日13時から
東京・本郷の東大工学部2号館で光センシングのためのレーザ応用をテーマに、開
催されました。当研究機構と独Nanoinitiative Bayern Gmbhの共催によるもので、
主催者を代表して荒川泰彦機構長と独ビュルツブルグ大のA.Forchel教授(代理)
が開会挨拶を行ったあと、日独双方の企業研究者を中心に、光センシングの最先
端について講演が6件行われました。従来の技術に対する光の特性を活かしたセン
シング技術の優位性と応用などについて議論され、センシング分野におけるレー
ザ応用が急速に注目を集めている現状と将来展望が報告されました。13日から
「nanotech2008」への参加を兼ねて来日した独企業研究者の出席も多く、日独研
究者約60人が出席し、活発に討論が行われました。

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6【電話番号変更】●機構事務局の電話番号を変更しました
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◆前号のニュースレターで紹介した機構事務局の電話番号を下記の通り、変更い
たしました。関係各位にご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。
Tell:03-5452-6920
Fax :03-5452-6921

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7【ウェブサイト更新情報】●ニュースレター1月号がアップされました
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◆ニュースレター1月号を公開しました。
http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/newsletter/newsletter.html?vol=200711

◆新聞報道を更新しました。
http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/news.html

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8【メディア掲載情報】●機構関係者の掲載記事を紹介します
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◆荒川泰彦教授、北村雅季特任准教授らの研究成果である有機CMOS回路について、
FPD専門雑誌に掲載されました。
◎EExpress2月1日号 東大 高移動度と低電圧動作を両立したC60トランジスタを開発 
          ゲート絶縁膜をODS処理しモビリティを1.46cm2/V・secに 
http://www.e-express.co.jp/media/past08.htm

◆光技術の月刊オプトロニクス27巻第314号(2月号)の「特集 ナノフォトニ
クス・イノベーション」に、大津元一教授が執筆した「総論」(pp.106-107)が
掲載されました。
http://www.optronics.co.jp/magazine/

◆〈6号に続く〉大津元一教授らの研究成果である近接場光によるHDD磁気記録の
高密度化技術に関して報道されました。
◎東京大学新聞  2月 5日付 2面 東大は発信する 「光の粒」で新分野を開いた

◆〈6,7号に続く〉野田進教授(京都大学)らの研究成果であるGaNフォトニッ
ク結晶面発光レーザの電流注入による室温パルス発振に成功した技術の続報があ
りました。
◎科学新聞    2月 8日付 6面 GaNフォトニック結晶 面発光レーザ開発成功
                広い応用範囲 青紫色領域で動作 野田・京都大教授らのグループ

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9【行事紹介】●関連会議・行事の紹介です
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◆ 3月 3日(月)「日本磁気学会第159回研究会/第20回スピンエレクトロニクス専門研究会」
http://www.wdc-jp.com/msj/seminar/topical/159.html

◆ 3月 5日(水)「ナノフォトニクスオープンセミナー第11回」
http://uuu.t.u-tokyo.ac.jp/jpn/nedo/seminar.html

◆ 3月 6日(木)「第107回微小光学研究会」
http://www.comemoc.com/mo107.htm

◆ 3月10日(月)「応用物理学会有機分子・エレクトロンクス研究会」
http://annex.jsap.or.jp/support/division/MandBE/sym/index.html

◆ 3月10日(月)「シリコンフォトニクス技術フォーラム」
http://www.oitda.or.jp/main/data/silicone.pdf

◆ 3月22日(土)-26日(水)「物理学会年次大会」
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jps/jps/bbs/meetings.html

◆ 3月27日(木)-30日(日)「応用物理学関係講演会」
http://www.jsap.or.jp/activities/annualmeetings/index.html

◆ 4月14日(月)-17日(木)「第4回国際ナノテクノロジー会議(INC4)」
http://www.inc4.jp/

◆ 4月14日(月)-18日(金)「19th International Conference on Opticaal Fiber Sensors(OFS-19)」
http://obel.ee.uwa.edu.au/OFS-19/index.php

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10【掲載論文】●機構内からの発表論文の一部を紹介します(末尾にリスト)
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■【編集後記】今冬は久しぶりに厳寒を思わせる本格的寒さを感じました。地球温
暖化への危機が叫ばれる中で、果たして温暖化はどこへと一瞬、よぎるほどの寒
さでした。もちろん、長い目で見れば、温暖化に突き進んでいるのでしょう。ナ
ノテク展でも環境問題にウェートを置く展示が目立ちました。当機構ブースにも
環境に関連して、質問を寄せてきた人もいるなど、その関心の高さには改めて思
い知らされた次第です。いよいよ三寒四温の潮目に入ったようです。お体を大切
に。
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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10【掲載論文】●機構内からの発表論文の一部を紹介します
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◆T.Kawazoe, M.Ohtsu, Y.Inao, and R.Kuroda, “Exposure dependence of the developed depth in nonadiabatic photolithography using visible optical near fields” Journal of Nanophotonics Vol.1, December 2007, pp.011595 1-9

◆M.Naruse, T.Yatsui, T.Kawazoe, Y.Akao, and M.Ohtsu, “Design and simulation of a nanophotonic traceable memory using localized energy dissipation and near-field interactions”IEEE Transacitons on Nanotechnology, Vol.7, No.1, January 2008, pp.14-19

◆M.Hayashi, D.Markham, M.Murao, M.Owari, s.Virmani, “Entanglement of multiparty stabilizer, symmetric, and antisymmetric states” Phys. Rev. A 77 012104(2008)

◆M.Yukawa, H.Benichi, and A.Furusawa, “High-fidelity continuous-variable quantum teleportation toward multi-step quantum operations” Phys.Rev.A 77,022314(2008)

◆K.Hamaya, M.Kitabatake, K.Shibata, M.Jung, M.Kawamura, S.Ishida, T. Taniyama, K.Hirakawa, Y.Arakawa, and T.Machida, “Oscillatory changes in the tunneling magnetoresistance effect in semiconductor quantum-dot spin valves” Phys.Rev B, 77,081302R

◆K.Zaitsu, Y.Kitamura, K.Ono, and S.Tarucha, “Vertical quantum dot with a vertically coupled charge detector” Appl.Phys.Lett.92, 033101(2008)

◆S.Nakano, T.Sekitani, T.Yokota, and T.Someya, “Low operation voltage of inkjet-printed plastic sheet-type micromechanical switches” Appl.Phys.Lett.92, 053302(2008)

◆N.Takemoto, K.Yamanouchi, “Fixing chiral molecules in space by intense two-color phase-locked laser fields” Chem.Phys.Lett.451, 1-7(2008)

◆竹内繁樹、“解説 単一光子を自在に操る-量子情報、量子計測への応用-”応用物理Vol.77 No.2 pp.129

◆野田進、田中良典、高橋和、浅野卓、“最近の展望 フォトニック結晶ナノ共振器のQ値の増大と動的制御”応用物理Vol.77 No.2 pp.150

◆J.H.Na, M.Kitamura, and Y.Arakawa, “Complementary two –input NAND gates with low-voltage operating organic transistors on plastic substrates” APEX Vol.1 No.2 021803(2008)

◆M.Kawamura, H.Takahashi, S.Masubuchi, Y.Hashimoto, S.Katsumoto, K. Hamaya, T.Machida, “Dynamic nuclear polarization in a Quantum Hall Corbino Disk” J.Phys.Soc.Jpn. Vol.77 023710(2008)
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