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1【機構活動】12月11-12日に駒場で国際会議「ISPEC2017」を開催します
2【機構活動】10月4日に第10回PIセミナーを開催します(既報)
3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
4【周辺情報】●9月26日に第8回CPECワークショップを開催しました
5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【機構活動?機曄?12月11-12日に駒場で国際会議「ISPEC2017」を開催します
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★機構は12月11、12の両日、駒場リサーチキャンパス・コンベンションホールでシリ
コンフォトニクス分野の国際会議「The 7th International Symposium on Photonics
and Electronics Convergence -Advanced Nanophotonics and Silicon Device Systems-
(ISPEC2017)」を開催します。シリコンフォトニクス分野における国内の最先端の研究
紹介とともに、海外からも、MIT、UCSB、北京大学、さらにLuxteraなど、この分野の世
界を代表する研究者も参加し、光電子融合技術の将来方向について議論を深めます。

 同会議は今回で7回目となり、将来のLSIシステムの飛躍的発展に向けて、フォトニ
クス技術の進展について幅広く議論することを目的にしています。具体的には光電子
融合システム・デバイスの近未来の実用化技術から、将来のシリコンフォトニクス、
ナノフォトニクスなども含め、幅広く討論する予定です。皆様の奮っての会議参加を
お願い致します。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
http://pecst.org/ispec2017/index.html

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2【機構活動?供曄?10月4日に第10回PIセミナーを開催します(既報)
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★すでにお知らせしましたように、機構は10月4日(水)15時から駒場リサーチキャ
ンパス大会議室(An301/302)で「第10回フォトニクス・イノベーション(PI)セミ
ナー」を開催します。皆様のご参加を重ねてお願い致します。

 今回のテーマは「光集積回路の基礎と最新技術」で、長年、光集積回路分野の研究
に取り組んできた横浜国立大学の國分泰雄教授とナノフォトニクスの最先端研究に取
り組んでいるナノ量子情報エレクトロニクス研究機構の太田泰友特任准教授を講師に
迎えます。各講演テーマはそれぞれ「導波路型光機能デバイスの基本原理と集積化」、
「固体共振器量子電気力学の基礎と超低消費電力光源への展開」です。とくに國分教
授からはマイクロリング共振器などの微小な光集積化技術、また太田特任准教授から
は新しい物理を応用して、無閾値のナノ光源実現などについての講演が期待されてい
ます。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
http://picc.iis.u-tokyo.ac.jp/eventdetail/photonics-innovation-seminar-10th/

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3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★日本経済新聞の企画面「ニュースな科学」欄に取り上げられた“量子コンピュー
ター「10年後実用化」”に、JSTの山本喜久内閣府研究開発推進プログラムマネー
ジャーの談話が取り上げられました。
◎日本経済新聞  9月 1日付31面 ニュースな科学
                量子コンピューター 「10年後実用化」
                超高速、スパコンの先へ 開発競争 日本にも「勝機」

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★染谷隆夫教授が日本経済新聞の企画記事「かがくアゴラ」で紹介されました。最近
の研究成果の皮膚になじむメッシュ型生体センサーの開発に至るまで、これまでの有
機エレクトロニクス研究について、紹介されています。
◎日本経済新聞  9月 8日付31面 かがくアゴラ 東大教授 染谷 隆夫氏
                皮膚と一体化する電子機器

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★染谷隆夫教授、理化学研究所の福田憲二郎研究員らの洗濯しても伸縮性と耐水性を
持つ超薄型有機太陽電池を開発した成果が報道されました。高い環境安定性と高いエ
ネルギー変換効率を合わせ持つ有機半導体ポリマーを極薄の高分子基板上に形成する
とともに、この有機太陽電池を引っ張り状態のゴムで挟み込む封止技術を開発するな
どで実現しました。これにより、伸縮性を保ちながら耐水性も劇的に改善し、e-テキ
スタイルなど向けに、洗濯しても長期に使用できる電源用途などに道が開かれました。
この成果論文はNature Energy 9月18日付(英国時間)に公開されました。

↓↓↓詳しくは(プレスリリース)↓↓↓
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_201709191535551227168470.html
◎読売新聞    9月19日付30面 理研などチーム 太陽電池 洗濯OK
                超薄型 縫い付け可能
◎朝日新聞    9月19日夕10面 衣服に貼れる太陽電池 洗濯OK・伸縮自在
                理研と東大のチーム開発
◎マイナビニュース9月19日
         洗濯できる超薄型有機太陽電池の開発に成功- 衣類貼付型の電源に期待
http://news.mynavi.jp/news/2017/09/19/065/
◎日経産業新聞  9月20日付 8面 衣服に貼り付け発電 東大など
                洗える薄型太陽電池
◎電気新聞    9月21日付 2面 洗濯できる太陽電池 理研、東大など開発
                「着るセンサー」応用期待

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★中村泰信教授が日本経済新聞の夕刊くらし欄企画記事「人間発見」で取り上げられ
ました。4回の連載シリーズで、生い立ちから、超電導量子コンピューターの研究に
取り組むきっかけなど、研究人生について紹介されています。
◎日本経済新聞  9月19日夕 9面 人間発見 量子コンピューターに挑む ? ?
             東京大学先端科学技術研究センター教授 中村 泰信さん
                従来より計算桁違いに速く
                半導体の微細加工に限界
◎日本経済新聞  9月20日夕 7面 人間発見 量子コンピューターに挑む ??
             東京大学先端科学技術研究センター教授 中村 泰信さん
                野山も駆け回る野球少年
                大学で超電導ブームに遭遇
◎日本経済新聞  9月21日夕 面 人間発見 量子コンピューターに挑む ??
             東京大学先端科学技術研究センター教授 中村 泰信さん
                ミクロでの量子力学的現象
                超伝導回路上で初の成功
◎日本経済新聞  9月22日夕 面 人間発見 量子コンピューターに挑む ??
             東京大学先端科学技術研究センター教授 中村 泰信さん
                従来より計算桁違いに速く
                半導体の微細加工に限界

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★古澤明教授と武田俊太郎助教が提案した究極の大規模光量子コンピューターの実現
手法について、報道がありました。汎用の量子コンピューターを大規模化するため
に、1つの量子テレポーテーション回路を繰り返し用いる新手法で、原理的に100万
量子ビット以上でも量子演算の大規模化が可能になります。成果論文が9月21日(米
国東海岸時間)のPhysical Review Lettersオンライン版に公開されました。多くの
報道のうち、一部を紹介します。

↓↓↓詳しくは(プレスリリース)↓↓↓
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170922/
◎NHK      9月22日     “究極の量子コンピューター”へ 基本原理開発に成功 東大
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170922/k10011152541000.html
◎EEtimes    9月22日付   東京大学 古澤明教授ら:
                究極の大規模汎用量子コンピュータ実現法を発明
http://eetimes.jp/ee/articles/1709/22/news018.html
◎時事      9月22日付   大規模計算、効率良く=新方式の光量子コンピューター−東大
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017092200691&g=soc
◎共同通信    9月22日付   超高速計算実現へ新手法 量子コンピューター
https://this.kiji.is/283814887244858465?c=39546741839462401
◎東京新聞    9月22日夕 8面 最小限回路で超高速計算
                量子コンピューター新手法 東大チーム、コストも抑制
◎産経新聞    9月23日付27面 チャイム
◎Fuji Sankei Business i 9月23日付 2面 超高速計算実現へ新手法
                最小限回路で量子コンピューター
◎日本経済新聞  9月25日付11面 量子コンピューター新手法
                東大、1回路で計算
◎日経産業新聞  9月25日付 8面 量子コンピューター 最小限の回路で 東大
◎日刊工業新聞  9月25日付17面 光量子コンピューター
                多数パルスで大規模計算 東大が新方式

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★毎日新聞の2017年ノーベル賞の日本人受賞予想記事の中で、古澤明教授が紹介され
ました。10月2日(月)に発表される物理学賞の日本人受賞予想で、十倉好紀、飯島
澄男両氏に続き、古澤教授の「量子テレポーテーション」にも注目と紹介されています。
◎毎日新聞    9月28日付22面 科学の森 4年連続の受賞なるか
                ノーベル賞、来週発表 日本の候補は

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4【周辺情報】●CPECが9月26日に第8回光電子ワークショップを開催しました
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★東京大学生産技術研究所附属光電子融合研究センター(CPEC、センター長=荒川泰
彦教授)は9月26日(火)午後3時から同所An棟大会議室で「第8回光電子ワークショッ
プ」を開催しました。開会挨拶に立った荒川センター長は「相互に理解し合い、これ
を機会にコラボレーションを意識しながら議論してほしい」と開催趣旨を述べました。
今回はとくに“若手による成果報告”と銘打ち、CPEC傘下研究室の若手精鋭10名による
最新の成果報告を中心に、活発な議論が行われました。

 口頭講演終了後、場所を同棟2階ホワイエに移し、ポスター展示・討論も行いました。
とくに今回は若手研究者による最先端テーマが多く、領域の垣根を越えながらも、最
先端研究に共通する議論に花を咲かせ、交流を深めることができました。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://cpec.iis.u-tokyo.ac.jp/workshop.html

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5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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★2018年1月21日(日)−25日(木)「The 31st IEEE International Conference on Micro Electro Mechanical Systems (MEMS 2018)」(@ Belfast Waterfront, Belfast, Northern Ireland, UK)
http://www.mems2018.org/

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★1月27日(土)−2月1日(木)「SPIE Photonics West 2018」(@The Moscone Center, San Francisco, California, United States)
http://spie.org/conferences-and-exhibitions/photonics-west

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■【編集後記】急に秋の訪れを感じさせるこの頃です。それとともに10月第1週から
始まるノーベルウィークを前に、メディアには様々な予想記事が出回り、喧噪ともい
える状況が生まれています。果たしてどういう結果が出るか、興味が尽きないところ
です。武田俊太郎助教、古澤明教授共著のPRL論文のプレス発表について、影響力の
大きな某放送局がその日の19時のテレビニュースで、『究極の量子コンピューター
へ、その基本原理を開発。…ノーベル賞級の成果』と大きく報じました。実現すれば、
さもありなんとは思いますが、視聴者である受け手は“基本原理を開発”の表現の、
“開発した”という部分に強い印象を受けたように感じました。その意味ではこの報道
は少し滑りすぎ?というより、考え抜いて誇張を狙っていたかなと感じた次第です。
プレスリリースはあくまで大規模化の“基本原理”の発明であり、提案です。もちろん、
大規模化の開発・実験はこれからになるわけでしょうが、その実現に向けて、100万
量子ビットの発生など、いろいろ要素実験は進んできているようなので、楽しみは遠
い未来ではなく、ぐっと近づいてきているように思います。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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