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1【機構活動】●AI-I o Tテーマに第3回ビジョンワークショップを開催します
2【NEDO】●PETRAが製販新会社「アイオーコア」を4月17日に設立しました
3【人事情報】●機構関係者の4月1日付人事をお知らせします
4【受賞情報】●野村、張(平川研)、田辺、岡本各先生の受賞を紹介します
5【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
6【周辺情報】●4月17日にCPEC公開シンポが開催されました
7【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【機構活動】●AI-I o Tテーマに第3回ビジョンワークショップを開催します
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★機構は5月22日(月)1時半より駒場リサーチキャンパスENEOSホールで「第3回フォ
トニクスイノベーション・ビジョンワークショップ」を開催します。“AI-I o T時代
に向けたコンピューティング技術とフォトニクス”をテーマに、ビッグデータ、AI分
野などの第一人者を迎え、その進展とそれらを支える基盤技術であるコンピューティ
ング技術の将来ビジョンを多面的に議論する、またとない機会となります。皆様の積
極的なご参加をお願い致します。参加お申し込みは下記URLの最終行の登録フォーム
からお願い致します。

 今回のワークショップでは、喜連川優東京大学生産技術研究所教授、松尾豊同大学
院工学系研究科准教授、中村宏同情報基盤センター長、平本俊郎同生産技術研究所教
授、森戸健光電子融合基盤技術研究所(PETRA)主幹研究員の5氏を講師に招き、ビッ
グデータ時代の社会価値創造、AI、スパコン、Moor法則以降のLSI、コンピューター
に果たすフォトニクスの役割についてそれぞれご講演を予定しております。後半は岩
本敏東京大学生産技術研究所准教授が司会を務め、講師5名をパネラーとしたパネル
ディスカッションを行います。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://picc.iis.u-tokyo.ac.jp/eventdetail/photonics-innovation-workshop-1705 /

 なお、同ビジョンワークショップは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
のフォトニクス・イノベーション共創プログラムに基づいて機構が主催し、NEDO、
PETRA、東京大学生産技術研究所光電子融合研究センター(CPEC)が共催、光産業技
術振興協会(OITDA)が協賛して行われます。

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2【NEDO】●PETRAが製販新会社「アイオーコア」を4月17日に設立しました
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★光電子融合基盤技術研究所(PETRA)が4月17日(月)付で世界最小サイズの光トラ
ンシーバーを製販する新会社「アイオーコア」を設立しました。新エネルギー・産業
技術総合開発機構(NEDO)とPETRAが開発した光I/Oコアを生産・販売する事業会社と
なるものです。技術研究組合であるPETRAから研究成果の知財権と技術の一部を継承
して新設分割された株式会社としては初の事例となります。同光I/Oコアには機構お
よびQDレーザが共同開発した量子ドットレーザーが光源として搭載されています。今
後の事業発展が期待されます。

↓↓↓詳しくは(プレスリリース)↓↓↓
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100752.html
◎日刊工業新聞  4月18日付 3面 世界最小「指先サイズ」の光トランシーバ−
                PETRAが製販新会社を設立
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00424989
◎産業新聞    4月18日付11面 PETRA 光トランシーバ−事業化
                製販会社を設立

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3【人事情報】●機構関係者の4月1日付人事をお知らせ致します
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★機構関係者の4月1日付人事を紹介いたします。
◎町田友樹准教授が4月1日(土)付で生産技術研究所教授に昇任しました。
◎上出健仁特任助教が4月1日(土)付で産業技術総合研究所 再生可能エネルギー
研究センター 太陽光チーム 研究員に異動しました。
◎渡邊克之特任助教が4月1日(土)付で着任しました。
◎長田有登特任助教が4月1日(土)付で着任しました。

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4【受賞情報】●野村、張(平川研)、田辺、岡本各先生の受賞を紹介します
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★野村政宏准教授が3月8日(水)に第20回(平成28年度)丸文研究奨励賞を受賞しま
した。丸文財団が研究交流に基づき顕著な業績をあげつつある研究者を表彰する表彰
制度の一つで、野村准教授への授賞理由は「周期的ナノ構造を用いた熱フォノニクス
の開拓」です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.marubun-zaidan.jp/h28_kenkyu.shtml

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★京都大学竹内研究室の岡本亮准教授が4月19日(水)に平成29年度科学技術分野の
文部科学大臣表彰若手科学者賞を受賞しました。同賞は萌芽的な研究、独創的視点に
立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研
究者を対象とされ、平成29年度は99名が受賞しました。岡本准教授への授賞理由は
「光子を用いた量子回路と量子計測に関する研究」です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/04/1384228.htm
◎科学新聞    4月21日付 4面 平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰
                若手科学者賞

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★平川研究室の張亜特任助教が4月22日(土)に第16回(平成28年度)船井研究奨励
賞を受賞しました。船井情報科学振興財団が情報技術、情報科学に関する研究につい
て顕著な業績を上げた研究者を褒賞する制度の一つで、張さんへの授賞理由は「単一
自己組織化InAs量子ドットにおける量子準位構造のテラヘルツ分光に関する研究」で
す。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.funaifoundation.jp/grantees/awardees_up_to_now.html

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★田辺克明京都大学准教授が4月22日(土)に2017年度稲盛財団研究助成を受賞しま
した。稲盛財団が国内の若手研究者を対象とする研究助成制度で、50名が選定されま
した。田辺准教授への授賞理由は「超高効率太陽電池の実現に向けた単原子層材料を
介する新規高性能半導体接合技術の創出」です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.inamori-f.or.jp/inamori_grants/recipients/
◎京都新聞    3月14日付 9面 若手研究者 50人を助成 稲盛財団、17年度
◎読売新聞    3月21日付21面 稲盛財団助成 対象50人決定
◎日刊工業新聞  3月27日付31面 若手研究者助成 来年度は50人 稲盛財団

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5【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★竹内繁樹京都大学教授らによる光子を用いた3量子ビットのゲート操作を実現した
研究成果が報道されました。光量子回路により、3つの量子ビットに対する「制御ス
ワップ操作」を、外部入力の可能なものとして初めて達成したものです。将来、光量
子コンピューターの集積化・高効率化や高度なセキュリティー応用などにつながるも
のと期待されます。北海道大学などとの共同研究によるもので、成果論文がScientific
Reports3月31日付online版に公開されました。

↓↓↓詳しくは(プレスリリース)↓↓↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2016/170331_2.html
◎オプトロニクス  4月4日付 京大ら,光子で3量子ビットのゲート操作を実現
◎マイナビニュース 4月4日付 京大、3量子ビットの「制御スワップ操作」を
               外部入力可能なものとして実現
http://news.mynavi.jp/news/2017/04/04/261/

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★荒川泰彦機構長の量子ドットに関する研究成果が科学技術振興機構(JST)の事業
成果ウェブページに、このほど紹介されました。先端融合領域イノベーション創出拠
点形成プログラムによる研究開発成果を中心に、量子ドットレーザーから、弱視者向
けレーザアイウェアまで様々なイノベーション創出につながる成果が紹介されていま
す。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.jst.go.jp/seika/bt123-124.html

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6【周辺情報】●4月17日にCPEC公開シンポが開催されました
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★生産技術研究所光電子融合研究センター(CPEC)主催によるCPEC公開シンポジウム
が“量子情報の新展開”をテーマに、4月17日(月)13時半から駒場リサーチキャンパス
・ENEOSホールで行われました。生産技術研究所を代表して、藤井輝夫所長から生研お
よびCPECに関した紹介と位置づけをめぐる挨拶があり、続いて主催者側CPECの荒川泰
彦センター長からCPECの歩みと今回の講師の紹介などがありました。

 特別講演として、河田聡大阪大学名誉教授による「近接場ナノ光学とプラズモニク
ス」と題して、これまでの取り組み紹介と最近のメタマテリアル実現に向けて「人工
雪形成のように、原子領域でプラズモニクスを議論することが必要」と基礎に立ち帰
ることの大切さを強調されました。続いて先端科学技術センターの中村泰信教授が
「巨視的量子機械の実現に向けて」をテーマに、研究統括を務めるERATOプロジェク
トを中心に、“量子機械”命名の根拠などについて説明しながら、超電導量子回路を中
心にハイブリッド系量子回路を含めた量子機械群を構築する構想について特別講演が
ありました。

 後半は山本ImPACTで開発した縮退したパラメトリック発振器を用いたコヒーレント
イジングマシンについて、NTT物性科学基礎研究所の武居弘樹上席特別研究員から、
優れた拡張性などの特徴を含め、詳細な講演がありました。またCPECの代表的な成果
講演として岩本敏准教授から「フォトニック結晶による光の角運動量制御」、志村努
教授・副センター長から「光照射による金属ナノ構造の駆動」、立間徹教授から「プ
ラズモン誘起電荷分離とその応用」についてそれぞれ講演がありました。物理系、化
学系とアプローチが異なるものの、質疑も含め活発な討論が繰り広げられました。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://cpec.iis.u-tokyo.ac.jp/symposium.html

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7【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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★7月24日(月)−28日(金)「12th International Conference on Nitride Semiconductors (ICNS 12)」(@Strasbourg Convention Center, Strasbourg, France)
http://icns-12.coulomb.univ-montp2.fr/

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★7月25日(火)−28日(金)「17th IEEE International Conference on Nanotechnology (IEEE NANO 2017)」(@Pittsburgh Marriott City Center, 112 Washington Place, Pittsburgh, USA)
http://www.ieeenano.org/2017/

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★8月21日(月)−25日(金)「24th General Congress of International Commission for Optics (ICO-24)」(@Keio Plaza Hotel, Shinjuku, Tokyo)
http://ico24.org/

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★8月27日(日)−9月1日(金)「42 International Conference on Infrared, Millimeter and Terahertz Waves(IRMMW-THz 2017)」(@Cancun International Convention Center, Cancun, Mexico)
http://www.cio.mx/irmmw-thz2017/

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■【編集後記】いよいよ過ごしやすい季節を迎えようとしています。AIブームが上り
調子の様相を呈しています。かつて80年代後半に高温超電導ブームが沸き起こりまし
た。それに比べ、今のAIブームのすごさはすでに実用化レベルから高い開発目標まで
ロングレンジにあることかもしれません。超電導ブームは室温動作がひょっとしたら
近いのではという期待感もあり、ブームを押し上げたように思います。しかし途中で
室温への道が遠く、現実を見せられたように思います。AIはレベルに応じてすでに実
用化しているものもあります。今やAI家電から自動運転まで、難易度に差があるもの
の、様々なAI技術が走っていることがブームを押し上げている要因かとも思います。
それにしてもAI環境に囲まれた社会というのは、空恐ろしいように思えてならないの
は私だけでしょうか。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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