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1【量子関連】●量子技術を俯瞰する東大量子イニシアティブHPが開設―機構も登録
2【特論情報】●「ナノ量子特論」は企業講義も含めOn-lineで行いました
3【受賞情報】●小野寺さん(町田研)、野村准教授ら、中村教授らの各受賞を紹介
4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【量子関連】●量子技術を俯瞰する東大量子イニシアティブHPが開設―機構も登録
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★7月10日(金)に東京大学の未来社会協創推進本部が東京大学内の量子技術研究者
の「見える化」を図る「量子イニシアティブ」HPを開設しました。

 当機構も量子技術分野の学内横断組織として、2006年に発足しましたが、今回の
「量子イニシアティブ」HPにより、東大の広範な量子科学技術分野の研究プロジェク
トの見える化が図られます。機構関連では8月17日段階で同HPに機構含め計7件が参加
登録しています。

 世界的に量子コンピューターや量子暗号通信、量子センシングなど、量子技術分野
の研究開発競争が激しさを増しています。こうした状況の中で「量子イニシアティ
ブ」HPの発足は、量子技術分野の見える化を図ることにより、量子技術分野を越えて
の連携への発展も期待されます。7月30日(木)には東京大学が産官学の結集を図る
狙いで「量子イノベーションイニシアティブ(QII)協議会」の設立を発表しまし
た。量子計算の社会実装を図るために産官学を越え、かつ量子分野も越えて情報交換
を図ることも目的の1つとされます。東京大学の「量子イニシアティブ」も学内の広
範な研究者の見える化を図っており、QII協議会の活動や今後の日本の量子技術研究
を推進する一助となることが期待されます。

↓↓↓(詳しくは=量子イニシアティブHP)↓↓↓
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/projects/quantum/
↓↓↓(詳しくは=QII協議会について)↓↓↓
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z1702_00007.html

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2 【特論情報】●「ナノ量子特論」は企業講義も含めOn-lineで行いました
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★工学系研究科、理学系研究科共通科目の「ナノ量子情報エレクトロニクス特論Ⅰ」
は新型コロナウイルスの感染影響を考慮して、今年度は4月16日(木)から7月16日
(木)までの全13回の講義をすべてOn-lineで実施しました。6月18日(木)のシャー
プ、7月9日(木)のNECにおける各企業集中講義もOn-lineで実施しました。各講義担
当教員並びにシャープ、NEC各協働機関の皆様にはご協力を感謝申し上げます。

 特論の特色である企業集中講義は例年、機構の協働機関である企業に受講生が出向
いて、企業の製品化に向けた研究開発に触れる貴重な機会でした。今年度の企業集中
講義はコロナ禍の中で、実際に現地訪問する形はとれず、On-lineで実施いたしまし
た。質問も活発に出されるなど、On-line講義にもかかわらず、受講生の積極的な参
加がありました。下記にその概要のみを紹介いたします。

 6月18日(木)のシャープのOn-line講義は14:55よりスタート、はじめに湯浅貴之
生活環境ソリューション研究所長兼SLE副社長兼技術企画室長から「シャープの研究
開発。生活環境ソリューション研究所の紹介」がありました。シャープの研究開発全
体の紹介と個別にRGB半導体レーザーの開発、犬の研究管理などユニークな紹介もあ
りました。続いて藤本昌彦研究開発事業本部副本部長兼通信・映像技術研究所長から
「通信・映像技術研究所と8k技術の紹介」について講演がありました。8k放送のみな
らず、内視鏡など他分野への応用や5Gとの組み合わせなどの取り組みについて紹介が
ありました。最後に今村公彦通信・映像技術研究所副所長兼第1研究部長兼SLA副社長
より「5G技術の紹介」として、標準化問題も含めた講義がありました。

 続いて7月9日(木)のNECの企業講義は14:55よりOn-lineで始まり、白根昌之シス
テムプラットフォーム研究所研究部長が「NECにおける研究開発の紹介」として、研
究開発体制の紹介から、代表的な研究内容として、量子関連技術である量子コン
ピューティング、AIを材料開発に活用するマテリアルズ・インフォマティクス、I o
Tデバイス応用に向けたナノカーボン材料、環境調和性を持つバイオマテリアル材料
などの研究について紹介がありました。続いてシステムプラットフォーム研究所の山
本剛主席研究員が「超伝導回路を用いた量子計算」と題して同社が20年以上に渡り研
究開発を続けてきた超伝導量子ビットを用いた量子計算技術について、その動作原理
から最新の実験データまでを含めた講義が行われました。

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3【受賞情報】●小野寺さん(町田研)、野村准教授ら、中村教授らの各受賞を紹介
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★町田研究室(生産技術研究所)の小野寺桃子大学院生(D3)が2020年度第15回「ロ
レアル―ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」を受賞しました。日本ロレアルが7月20
日発表したもので、今回、2分野で4名が受賞しました。小野寺さんへの授賞理由は
「グラフェンを用いたテラヘルツ発光・光検出素子の実現と素子品質の向上に貢献」
です。同賞は国内の若手女性科学者の支援・研究活動の奨励を目的にしており、今後
の小野寺さんの活躍が期待されます。同賞発表に伴い、報道もありましたので、紹介
します。

◎Newsweek   7月20日 “世界は科学を必要としており、
            科学は女性を必要としている”
     2020年度 第15回「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」受賞者発表
https://www.newsweekjapan.jp/press_release/2020/07/000000081000004813.php
◎読売新聞   7月21日付29面 女性科学者奨励賞に4人
◎ICT教育ニュース 7月21日
   日本ロレアル、「ロレアル-ユネスコ女性科学者・日本奨励賞」受賞者4人を発表
https://ict-enews.net/2020/07/21nihon-loreal/
◎科学新聞   8月7日付3面 ロレアル‐ユネスコ女性科学者 日本奨励賞
               2分野から4氏選出

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★野村政宏准教授(生産技術研究所・先端科学技術研究センター)ら、中村泰信教授
(先端科学技術研究センター)らの各著者グループがそれぞれ第42回(2020年度)応
用物理学会解説論文賞を受賞しました。8月1日(土)に応用物理学会が発表したもの
で、受賞者(著者)とその対象論文は下記の通り。

◎野村政宏、塩見淳一郎、志賀拓麿、Roman Anufriev, Thermal phonon engineering
by tailored nanostructures, Jpn. J. Appl. Phys. 57 (2018) 080101
フォノニックナノ構造を用いた熱的性質の制御と評価技術に関して、基本原理から
マイルストーン的研究、最先端研究まで詳細かつ分野外の読者にもわかりやすくまと
められていると評されています。

◎Dany Lachance-Quirion, 田淵豊, Arnaud Gloppe, 宇佐見康二, 中村泰信, Hybrid
quantum Systems based on magnonics, Appl. Phys. Express 12 (2019) 070101
磁性体のスピン波の量子であるマグノンと他の様々な量子をコヒーレントに結合し
たハイブリッド量子系に関する研究を体系的にまとめた総論と評されています。

 なお、授賞式、受賞記念講演もOn-lineで行われます。授賞式は9月8日(火)Z23会
場で17:00~18:00の間。受賞記念講演の日程、演者およびタイトルは下記の通りで
す。
・9月8日(火)Z09会場 13:00~13:30
野村政宏(東京大学)「ナノ構造を用いた熱フォノンエンジニアリング」
・9月10日(木)Z08会場 12:30~13:00
Dany Lachance-Quirion(東京大学)「マグノンを用いたハイブリッド量子系」

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4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★平川一彦教授(生産技術研究所)が国立情報学研究所の量子情報国際研究センター
が運営する「量子」に関するウェブアウトリーチである「ようこそ量子」に紹介され
ました。原子スケールのギャップを持つ電極を作る研究で、「フィラメントはなぜ切
れる?」といった疑問から、原子スケールのフィラメントが切れる機構が、あっけな
いほど簡単な機構で理解できたという。このテラヘルツ波を用い、電子の挙動を探る
長年の研究についてインタビューを受けています。

◎ようこそ量子  4月23日 「フィラメントはなぜ切れる?」
              この疑問が、量子力学を切り開く!
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/71206

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<前号に続く>★樽茶清悟名誉教授(理化学研究所)の量子ドットによる人工原子を
用いた量子コンピューター研究への取り組みの続報が報道されました。共同通信によ
る配信記事です。
◎河北新報   4月25日付19面 マイストーリー 量子情報研究
                東京大学名誉教授 樽茶清悟さん(1/3)
                「究極の計算機」とされる量子コンピューター
◎河北新報   5月 2日付17面 マイストーリー 量子情報研究
                東京大学名誉教授 樽茶清悟さん(2/3)
                電子で人工原子実現
◎河北新報   5月 9日付16面 マイストーリー 量子情報研究
                東京大名誉教授 樽茶清悟さん(3/3)
                国挙げた取り組みを
◎熊本日日新聞 5月15日付18面 科学する人 量子情報研究の樽茶清悟さん <上>
               “究極の計算機”大きく推進
◎東奥日報   5月26日夕 4面 科学する人 218
                量子情報を研究 樽茶清悟さん <1>
                “究極の計算機”に貢献
◎熊本日日新聞 5月29日付12面 科学する人 量子情報研究の樽茶清悟さん <下>
                実用化 国挙げて取り組みを
◎東奥日報   6月 2日夕 4面 科学する人 219
                量子情報を研究 樽茶清悟さん <2>
                量子閉じ込め「人工原子」に
◎東奥日報   6月 9日夕 4面 科学する人 220
                量子情報を研究 樽茶清悟さん <3>
                国挙げた取り組み必要
◎山陽新聞   6月 9日付12面 科学する人 量子情報研究 樽茶清悟さん 上
                ‟究極の計算機”推進 「人工原子」を開発
◎山陽新聞   6月23日付12面 科学する人 量子情報研究 樽茶清悟さん 中
                実験装置損壊が転機に 小空間に電子閉じ込め
◎神戸新聞   7月 1日付17面 探究する人 量子情報研究 樽茶清悟さん(1)
                “究極の計算機”を推進
◎神戸新聞   7月 8日付16面 探究する人 量子情報研究 樽茶清悟さん(2)
                電子の特性見つけ転身
◎山陽新聞   7月14日付13面 科学する人 量子情報研究 樽茶清悟さん 下
                国挙げた取り組み必要
                東大退官後も理研で継続
◎神戸新聞   7月15日付19面 探究する人 量子情報研究 樽茶清悟さん(3)
                「人工原子」での計算手法 模索

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★QDレーザ(社長菅原充氏)が網膜直描型ディスプレイの「RETISSA DisplayⅡ」を
ビッグカメラ有楽町店とインターネット通販サイト「ビッグカメラ・ドットコム」で
5月21日(木)より販売開始したことが報道されました。家電小売り業界による販売
は初めてで、これにより製品を体験しながらの購入が可能となります。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
https://www.qdlaser.com/news/507/
◎ASCII StartUp 5月20日 網膜投影が体験できる!
            「RETISSA DisplayII」ビックカメラ有楽町店で販売・展示へ
https://ascii.jp/elem/000/004/013/4013429/
◎GAME WATCH 5月20日 網膜に映像を直接投影できる!
           レーザアイウェア「RETISSA Display II」
           5月21日よりビックカメラ通販での取扱開始
           眼鏡やコンタクトレンズを使用せずAR体験可能
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1253463.html
◎BCN+R   5月22日 網膜投影HMD「RETISSA Display II」、
           ビックカメラでの販売を開始
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200522_174627.html

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★勝本信吾教授(物性研究所)のコメントが、上毛新聞に紹介されています。同紙が
群馬県内のヘリウムガス安定確保に不安が広がる状況を報じる中で、ヘリウムガスの
輸入量の減少要因などについて、勝本教授のコメントが紹介されました。

◎上毛新聞   5月22日付10面 ヘリウムガス供給減
                医療、研究影響懸念 県内機関、確保に奔走

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★古澤明教授(工学系研究科)の談話が日刊工業新聞の科学技術面コラム「レー
ザー」に取り上げられました。量子コンピューターが実現できれば、「パラダイムシ
フトが起きる」と未来像を描くとしています。

◎日刊工業新聞 5月29日付27面 「レーザー」 未来像描く 古沢さん

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★染谷隆夫教授(工学系研究科長・工学部長、教授)が日経エレクトロニクス6月第1
週号に登場しました。4月1日に工学系研究科長・工学部長に就任したのを機に、工学
部の未来展望についてインタビューを受けた内容が5ページにわたって掲載されてい
ます。

◎日経エレクトロニクス 6月1日pp67~71 東京大学大学院工学系研究科・工学部長
                    工学系研究科電気系工学専攻 教授
                          染谷 隆夫氏
                    工学部は“課題解決学部”
                    企業、スタートアップと進む

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★中村泰信教授(先端科学技術研究センター)をチームリーダーとする量子コン
ピューターの中核研究拠点を理化学研究所に設置すると、日本経済新聞が日本の量子
技術開発体制づくりについて述べた記事の中で報じました。NEC在籍時の1999年に世
界で初めて量子コンピューターの基本素子である「量子ビット」を開発した中村教授
(理化学研究所チームリーダー)を中心に日本の研究を加速させるとしています。

◎日本経済新聞 6月1日付11面 量子技術8テーマで拠点
               政府、今年度内に司令塔組織
               海外に対抗 実用化挑む

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★竹内繁樹教授(京都大学)らが香港城市大学、南京大学、中国科学院と共同で、集
積可能な量子もつれ光源を実現した成果が報道されました。光損失が少なく、扱いや
すい高屈折率のコントラストガラスを導波路材料にリング共振器を作成し、波長1.55
μmの励起光を入射すると、非線形光学効果により、励起光の2つの光子がそのエネル
ギーの和を保存する形で、別の2つの光子(シグナル光子とアイドラー光子)に変換
されます。今回、シグナル光子とアイドラー光子の対として、23.6nmの帯域、59の共
振モードと既報告値の各16nm帯域、40の共振モードを大きく更新できたという。この
成果論文は6月4日付物理学会誌「Applied Physics Letters」Online版に掲載されま
した。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200604_2.html
◎日刊工業新聞 6月 9日付23面 「量子もつれ」光源 集積
                京大など 暗号通信を高度化 スマホ部品化に期待
◎OPTRONICS   6月10日     京大ら,集積化可能な量子もつれ光源を実現
http://www.optronics-media.com/news/20200610/65013/
◎EETimes    6月18日    直径約1.2mmのリング共振器を採用:
                京都大ら、集積可能な「量子もつれ」光源を実現
https://eetimes.jp/ee/articles/2006/18/news040.html
◎日経産業新聞 8月 3日付6面 「量子もつれ」半導体素子で実現
               京大など、スマホに搭載も

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★小林正治准教授(生産技術研究所、平本・小林研究室)らによる酸化物半導体IGZO
を用いたトランジスタと抵抗変化型不揮発性メモリを3次元集積したデバイスを開発
した成果が報道されました。2次元配列での配線問題を解決し、かつ超並列計算を可
能にするために、メモリ配列を3次元積層した3次元集積デバイスを実現しました。こ
のため、低温プロセス対応で、高移動度をもつIGZOトランジスタと抵抗変化型不揮発
性メモリを形成する3次元集積デバイスを開発したものです。ディープラーニングの
多層ニューラルネットワークを1チップ上に物理的に多層構造で実装可能となり、
ディープラーニングがクラウドだけでなく、エッジデバイスにも実装可能になりま
す。この成果は6月14日(日)から開催のVLSI Technology Symposium 2020で発表さ
れました。また日本経済新聞や日経エレクトロニクスのVLSIシンポジウムについての
特集記事でも、小林准教授の成果をそれぞれ取り上げています。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3311/

◎EETimes    6月17日 多層ニューラルネットを1チップに:
             東京大、IGZOトランジスタとRRAMを3次元集積
https://eetimes.jp/ee/articles/2006/17/news026.html
◎IT-Media   6月18日 2次元配列の「配線問題」を解決:
      多層ニューラルネットワークを1チップに多層構造で実装
      東京大学生産技術研究所の小林正治氏らが3次元集積デバイスを開発
https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2006/18/news037.html
◎日刊工業新聞 6月19日付23面 深層学習 高効率で計算
                東大、3次元AIチップ
◎電波新聞   6月19日付 9面
 東大生産技研がIGZOと不揮発性メモリーの集積デバイス開発
          深層学習の高エネ効率可能に
https://dempa-digital.com/article/59959
◎化学工業日報 6月22日付3面 東大、ReRAM3次元集積のデバイス開発、
               消費電力10分の1
◎日経エレクトロニクス 7月22日8月号pp.71~80 3つの強誘電体素子に明暗
               超省エネのBNNに勢い VLSI2020報告
◎日本経済新聞 7月27日付9面 日米共催の国際会議40年 半導体、AI向けに照準
               回路立体化 日本にも勝機

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★野田進教授(京都大学)らが北陽電機と共同開発したフォトニック結晶レーザーに
よる光測距システム(LiDAR)について報道がありました。新しい2重格子フォトニッ
ク結晶を用いた半導体レーザーを開発することにより、レンズを用いずに集光し、
30mの遠方でも対称性の良い円形かつ5cm以下の狭いビームスポットが得られており、
レンズフリーの小型LiDARを初めて実現することに成功したものです。この成果は7月
13日(月)からOn-line開催の米国光学会(OSA)のAdvanced Photonics Congressで
発表されました。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200716_1.html
◎毎日新聞   6月30日    車の自動運転に不可欠なセンサー、
                高性能で安価に 京大が技術開発
https://mainichi.jp/articles/20200630/k00/00m/040/268000c
◎NHK      7月1日 おはよう日本
               遠くの距離を正確に測定 高性能レーザー技術
◎よみうりテレビ 7月1日 朝生ワイドす・またん レーザーで物体の距離測定
◎SankeiBiz   7月1日 京大が新しい検知システム開発
               自動運転技術への実装に期待
https://www.sankeibiz.jp/business/news/200701/cpc2007010625001-n1.htm
◎毎日新聞   7月1日(大阪)26面 京大、高性能・安価なセンサー開発
◎京都新聞   7月1日付24面 高性能実現 フォトニック結晶で光センサー
               高性能実現 自動運転ロボ・車 応用へ 京大教授ら開発
◎日刊工業新聞 7月1日付25面 光測距システム 遠くの物も高精度検出
               「フォトニック結晶」使用 京大など
               自動走行 実現へ一歩
◎ITMEDIA(産経新聞)7月1日   新しい検知システム開発
               自動運転技術への実装に期待 京大
https://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/2007/01/news054.html
◎OPTRONICS   7月1日     京大ら,LiDAR用フォトニック結晶レーザー開発
http://www.optronics-media.com/news/20200701/65526/
◎モーターカーズ 7月1日 京大ら、
             フォトニック結晶レーザー搭載のLIDARを世界初開発
https://motorcars.jp/kyoto-university-et-al-develop-worlds-first-lidar-with-
photonic-crystal-laser20200701
◎共同通信    7月2日 レーザー測距、小さく安く 「フォトニック結晶」利用
https://this.kiji.is/651206117243470945
◎中日新聞    7月2日夕8面 レーザー よりまっすぐ遠く 物体検知センサー
               京大グループ開発 自動運転に応用目指す
◎ex-press 7月2日 京都大学、フォトニック結晶レーザを搭載したLiDARの開発
http://ex-press.jp/vsdj/vsdj-news/vsdj-science-research/35101/
◎自動運転ラボ 7月2日 京大グループ、フォトニック結晶レーザー搭載のLiDARを開発!
            自動運転での活用に期待 半導体レーザー特有の課題に挑戦
https://jidounten-lab.com/u_kyoto-univ-lidar-develop
◎日経産業新聞  7月17日付6面 レーザー測距装置 小型化
◎日刊自動車新聞 7月17日付 京大研究グループと北陽電機、世界初のLiDAR開発
               高性能なビーム出射可能
◎読売新聞(大阪)8月7日付25面 距離測定 高性能センサー
                京大教授ら 「フォトニック結晶」採用
◎読売新聞(東京)8月20日夕5面 距離測る「高性能」光センサー

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★網膜直描型レーザーアイウエア「レティッサ メディカル」などを開発しているQD
レーザ(社長菅原充氏)が三井住友銀行(SMBC)が実施したポストコロナのビジネス
発掘・支援コンテストで最優秀賞受賞5社の1つに選ばれました。7月1日付日本経済新
聞に「ポストコロナ 動き出すベンチャー」として紹介されています。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
https://www.qdlaser.com/news/514/
◎日本経済新聞 7月1日付37面 ポストコロナ 動き出すベンチャー
               「教訓」生かし勝機探る

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★染谷隆夫教授(工学系研究科長・工学部長、教授)らが大日本印刷と共同開発し
たフルカラー表示可能なスキンディスプレー表示技術について多くの報道がありまし
た。独自の伸縮性ハイブリッド電子実装技術を進化させ、薄型で伸縮自在なフルカ
ラーのスキンディスプレイと駆動・通信回路や電源を一体化した表示デバイスで、皮
膚上に貼られたディスプレイに外部から送られた画像メッセージを表示できるコミュ
ニケーションシステムです。伸縮自在なディスプレイを皮膚にフィットさせ、かつ人
の動きに追従させた状態で、数百個のLEDが1画素の故障もなくフルカラー動画を表示
できたのは世界でも初めてです。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
https://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/press/setnws_202007131447189351830816.html
◎テククランチ 7月13日
          皮膚に貼り付け可能な極薄スキンディスプレイをフルカラー化、
          東京大学と大日本印刷が共同研究
https://jp.techcrunch.com/2020/07/13/u-tokyo-dnp/
◎CNET Japan  7月13日 皮膚に貼れる伸縮自在な「スキンディスプレイ」、
            DNPと東大が開発–フルカラーLED採用
https://japan.cnet.com/article/35156680/
◎IT Media  7月13日 「皮膚に貼れるディスプレイ」がフルカラー化
           スマホと連携、肌にハートや「いいね」マークを表示
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2007/13/news095.html
◎AMP News   7月13日 東京大学×DNP、
            伸縮自在のフルカラー薄型スキンディスプレイの製造に成功
https://ampmedia.jp/2020/07/13/tokyouniv-dnp/
◎ENGAGET    7月13日 「皮膚に貼るディスプレイ」フルカラー化に成功、
             大日本印刷と東大 「スマホの次」はこれかも
https://japanese.engadget.com/display-021045597.html
◎Print & Promotion 7月13日 東京大学と大日本印刷
             「スキンディスプレイ」に駆動・通信回路、電源を一体化 実用へ前進
https://p-prom.com/product/?p=42195
◎Impress Watch 7月13日 東大とDNP、
             肌に貼り付け伸縮する「スキンディスプレイ」をフルカラー化
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1265011.html
◎朝日新聞   7月14日付6面 皮膚に貼れるディスプレー
◎日刊工業新聞 7月14日付4面 スキンディスプレー、フルカラー表示可能
               大日印・東大
◎化学工業日報 7月14日付2面 大日本印刷―東大、
               伸縮可能スキンディスプレイ、フルカラー化に成功
◎財界     7月22日(8月1日号)pp72~73
               財界コンフィデンシャル [産学連携]
               大日本印刷と東京大学がスキンディスプレイを実用化へ
◎産経新聞   7月26日付13面 皮膚上にフルカラー表示 東大など開発

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★竹内繁樹教授(京都大学)らとシドニー工科大学、ハノーファー大学らの国際共同
研究グループが特殊な偏光を持つレーザービームを用いて「6方晶窒化ホウ素」から
の光子の射出方向を明らかにした成果が報道されました。6方晶窒化ホウ素からの単
一光子の射出方向が明らかになったことで、光ファイバーとの結合により、室温動作
可能な高効率単一光子源を実現することが可能になります。この成果は7月16日
(木)付の学術誌「ACS Photonics」Online版に掲載されました。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200716_2.html
◎OPTRONICS 7月17日 京大ら,単一光子源からの光子の射出方向を解明
http://www.optronics-media.com/news/20200717/66184/
◎O plus E 7月17日 新規単一光子源「六方晶窒化ホウ素」からの,
          光子の射出方向を解明
          -室温動作高効率単一光子源の実現にむけて-
https://www.adcom-media.co.jp/news/2020/07/17/34308/

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★野田進教授(京都大学)らにより電気的に2次元ビーム走査可能な新たなフォト
ニック結晶レーザーチップを開発した成果が報道されました。フォトニック結晶の格
子点をナノアンテナとみなしその位置とサイズを同時に変調した新たなフォトニック
結晶を考案し、このフォトニック結晶を内蔵したレーザーチップを開発して、高出
力・高品質ビームを、電気的に自在に2次元走査することに成功したものです。ロ
ボットや自動車の自動走行には、光ビームを走査して、障害物を察知できるLiDARと
呼ばれる光センシング技術が必須とされます。この成果論文は7月17日(金)付
Nature Communicationsに公開されました。

↓↓↓(詳しくはプレスリリース)↓↓↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2020/200717_3.html
◎京都新聞   7月18日付32面 レーザー角度自在に
                京大「フォトニック結晶」新技術
                ロボットなど応用期待
◎日刊工業新聞 7月20日付18面 フォトニック結晶レーザーチップ
                京大が開発 光の出力 方向自在に
◎NHK総合大阪 7月21日 ニュースほっと関西
                京大グループが新装置 自動運転等への応用期待

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★染谷隆夫教授(工学系研究科長・工学部長、教授)が日本経済新聞最終面文化欄の
“交遊抄”に寄稿しています。交遊の相手は、元機構主要メンバーでもありました榊
裕之東京大学名誉教授(前豊田工業大学学長)で、かつての師弟の交遊関係を通じ、
現在の新型コロナ禍で大学教育が危機を迎える中、学びを止めてはならない決意を相
互に再認識する様子などが述べられています。

◎日本経済新聞 7月23日付36面 交遊抄 学びを止めるな 染谷 隆夫

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★野田進教授(京都大学)が日刊工業新聞の科学技術面コラム「レーザー」に取り上
げられました。自動運転用LiDAR(光測距システム)開発に伴う談話が紹介されてい
ます。

◎日刊工業新聞 8月6日付23面 レーザー 目標へ一直線! 野田さん

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■【編集後記】久しぶりのニュースレターです。2019年4月号以降、隔月刊で発行し
ていましたが、このコロナ禍により、6月号を休止し、4カ月ぶりに6‐8月合併号とし
てお届けいたします。メディア情報は長い期間を扱っている分、厚みを増していま
す。旧聞に属するとのご批判もあるかとは思いますが、記録の意味合いでご容赦をお
願いしたいと思います。今号のトップは量子イニシアティブHPの開設です。直接、機
構活動とは異なりますが、学内の研究分野を見える化した意義は大きいのではないか
と思います。大学内の縦糸だったり、孤立化しそうな中で、全体を俯瞰するツール
は、発想を広く、豊かなものにするのではという意味でとりあげました。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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