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1【機構活動】●5/31~6/1に駒場リサーチキャンパス一般公開が開催されます
2【人事情報】●機構関係の4月1日付人事を紹介します
3【受賞情報】●科学技術分野の文部科学大臣表彰で機構関係者3名が受賞
4【会議紹介】●6月28日に国際光デーシンポが開催されます
5【論文関連】●Nature Publishingのビデオ紹介に機構の3氏が登場
6【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1 【機構活動】●5/31~6/1に駒場リサーチキャンパス一般公開が開催されます
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★5月31日(金)~6月1日(土)の2日間、駒場リサーチキャンパス一般公開が開催さ
れます。機構も例年同様に機構本部があるAs棟1階エレベーターホールで、“ナノ量子
情報エレクトロニクス研究開発と先端融合イノベーションの共創”をテーマに、パネル
やデモ展示等で公開する予定です。また駒場リサーチキャンパス内の生産技術研 究所、
先端科学技術研究センター所属の機構教員もそれぞれ居室を中心に展示する予定です。
全体の催事では、町田友樹教授(生産技術研究所)の講演が5月31日(金)13:00から
13:50まで、An棟2階コンベンションホールで、“複合原子層科学:切る・ はる・ひね
るで拓く物性”をテーマに行われます。また、生研の70周年シンポジウムも6月1日(土)
13:00~16:00までコンベンションホールで開催されます。皆様のご来 場をお待ちして
おります。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓  http://www.komaba-oh.jp/

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2【人事情報】●4月1日付機構関連人事を紹介します
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★平成31年度入りし、4月1日(月)付で機構関係者の人事が発令されましたので、
紹介します。

○3月31日(日)付で定年退職した樽茶清悟副機構長の後任として、古澤明教授 (工学系
研究科)が4月1日(月)付で副機構長に就任しました。

○岩本敏准教授(生産技術研究所)が4月1日(月)付で教授に昇任しました。

○權晋寛特任助教(量子ドットラボ)が4月1日付で特任講師に昇任しました。

○古澤研究室(工学系研究科)の武田俊太郎助教が4月1日付で特任講師に昇任しました。

○長田有登特任助教(量子ドットラボ)が3月1日付で退職し、4月1日付で大学院総合文化
研究科 先進科学研究機構の特任助教に就任しました。

○Natalia Morais特任研究員(量子ドットラボ)が4月1日付で特任助教に就任しました。

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3【受賞情報】●科学技術分野の文部科学大臣表彰で機構関係者3名が受賞
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★平成31年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の表彰式が4月17日(水)に東京・霞が
関の文部科学省・講堂で行われ、機構関係者3名が受賞しました。独創的な研究開発成
果を上げた研究者を表彰する科学技術賞の研究部門で染谷隆夫教授(工学系研究科)
が、高度な研究開発能力を示す研究業績を上げた若手研究者を対象とした若手科学者賞
で太田泰友特任准教授(量子ドットラボ)、マーク・ホームズ・ジェームズ准教授(生
産技術研究所)がそれぞれ受賞しました。3氏それぞれの授賞業績テーマおよび報道も
ありましたので紹介します。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/04/1415044.htm
【授賞テーマ】
○科学技術賞(研究部門)=染谷隆夫教授(工学系研究科、理化学研究所染谷薄膜素子
研究室主任研究員、同創発物性科学研究センター創発ソフトシステム研究チーム・チー
ムリーダー)=「伸縮性エレクトロニクスの先駆的研究」
○若手研究者賞=太田泰友特任准教授(量子ドットラボ)=「半導体光ナノ共振器によ
る量子電気力学とその応用の研究」
○若手研究者賞=マーク・ホームズ・ジェームズ准教授(生産技術研究所)=「窒化ガ
リウム量子ドット高温動作単一光子源に関する研究」

【報道】
◎科学新聞 4月19日付2~3面 平成31年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰
               科学技術賞
◎科学新聞 4月19日付4面   平成31年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰
                      若手科学者賞

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4【会議紹介】●6月28日に国際光デーシンポが日本学術会議で開催されます
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★日本学術会議総合工学委員会ICO 分科会主催による「国際光デーシンポジウム 2019」が
6月28日(金)13時から東京・乃木坂の日本学術会議・講堂で開催されます。

 2015年の世界的な国際光年活動は成功裏に終了しましたが、新たにユネスコにより 制定
された国際光デーが2018年から始まりました。日本でも2018年に国際光デーを記 念したシ
ンポジウムが開催されましたが、今年も引き続き、光科学技術の歴史と現状 を俯瞰し、同
分野の最先端の話題を紹介する記念シンポジウムが開催されます。

 当日は主催者を代表して荒川泰彦ICO分科会委員長が開会あいさつ後、伊賀健一元東京工
業大学学長、五神真東京大学総長ら5氏の講演、国内研究グループからのポスター講演を予
定しております。詳細は後日、日本学術会議ホームページを参照ください。

http://www.scj.go.jp/ja/event/index.html
https://www.bunkou.or.jp/events/events2/2019/20190628.html

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5【論文関連】●Nature Publishingのビデオ紹介に機構の3氏が登場
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★Nature系のCommunications Physicsに掲載された「Topological photonic crystal
nanocavity laser」の主な著者である太田泰友特任准教授(量子ドットラボ)、岩本敏教授
(生産技術研究所)、荒川泰彦特任教授(量子ドットラボ)3氏が同誌に投稿した考え方や背
景について、Nature Publishingが作製した映像としてユーチューブで紹介されています。

◎Meet our Authors from Japan – Communications Physics 4月1日公開
https://www.youtube.com/watch?v=NmLSBsgGt2s

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6【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★読売新聞(大阪)のサイエンスBOXに取り上げられた大阪大学とNTTなどの研究チームが達
成した量子中継の原理実証成果を中心とした「量子インターネット」の紹介記 事中で、中村
泰信教授(先端科学技術研究センター)による量子通信の展望と課題についての談話が紹介
されています。
◎読売新聞(大阪)3月29日付20面 サイエンスBOX 量子ネット 次代担う通信
                 大容量・破られない暗号

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★平本俊郎教授(生産技術研究所)執筆による「トランジスターはどこまで小さくなるのか?」
という興味深い記事が物理科学雑誌「パリティ」4月号(4月1日発行)に掲載されています。か
つてはプロセス世代はゲート長を意味していたが、改めてプロセス世代とゲート長の関係を明確
にして、微細化限界とムーアの法則との関係について、原点に立って論じています。ゲート長の
微細化は限界に近づくが、プロセス世代の微細化は続き、集積密度増大を占ったムーアの法則は
終焉どころか、半導体技術のさらなる進化を予測しています。
◎パリティVol.34 No.4 pp.30-36 トランジスターはどこまで小さくなるのか?   
http://pub.maruzen.co.jp/book_magazine/magazine/parity-back/parity2019/2019_04/1904_cont.html

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★QDレーザがレーザー網膜走査技術を活用して眼科分野に進出するとの報道がありました。超小
型レーザープロジェクターにカメラを組み込んだ網膜直接描画型眼鏡型デバイスを視力補助用医
療機器として商品化するほか、同技術を生かして小型検眼機の開発にも着手するとしています。
◎化学工業日報 4月5日付6面 QDレーザ、眼科分野進出
               レーザー網膜走査技術活用
               視力補助デバイスで 小型検眼気も開発へ

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★QDレーザが4月8日(月)付で36.6億円の第3者割当増資実施について発表し、その件に関する
報道がありました。今回の調達によって、微弱なレーザーを使い、デジタル画像を網膜に直接
投影する新技術「VISIRIUM@テクノロジー」を活用した世界初のアイウェアの製品開発および医
療機器認証取得を行うとしています。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
https://www.qdlaser.com/uploads/2019/04/PR_20190408.pdf
◎日本経済新聞 4月8日付 QDレーザ、視覚障害者向け眼鏡の開発に36億円調達
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO43496770Y9A400C1XY0000/
◎OPTRONICS   4月9日付 QDレーザ,第三者割当増資で36.6億円調達
http://www.optronics-media.com/news/20190409/56672/%20
◎ベンチャーニュース 4月9日付 半導体レーザー等開発のQDレーザ、
           東京センチュリーなどから総額36.6億円の資金調達を実施
https://venturetimes.jp/venture-news/43186.html
◎日経産業新聞 4月17日付20面 眼鏡型装置開発へ36億円調達

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★新入生向けに高校と東大の授業の違いについて、東大教員に取材した企画記事が東京大学新聞
に掲載されています。その中で今井浩教授(情報理工学系研究科)が、数学・情報科目について、
「講義で身に付けてほしい力として、基礎力と最先端を開拓する力の2つが大切」などと述べた談
話が紹介されています。
◎東京大学新聞 4月16日付5面 高校とここが違う 教員が語る東大の授業
               数学・情報 素朴で難解な問題を掘り下げる
                今井 浩教授(情報理工学系研究科)

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★理化学研究所創発物性科学研究センターの樽茶清悟量子機能システム研究グループ・グループ
ディレクターをはじめとした国際共同研究グループは半導体量子ビットの量子非破壊測定に成功
し、その成果が報道されました。量子ビットの低エラー読み出しと量子誤り訂正の実現に道筋を
示した成果です。この研究は樽茶グループディレクターが東京大学工学系研究科教授として在任
中の成果です。成果論文が4月15日付 Nature Nanotechnologyの電子版に掲載されました。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
http://www.riken.jp/pr/press/2019/20190416_1/
◎EETimes    4月17日付   エラー訂正回路の実装を可能に:
                理研ら、半導体量子ビットの量子非破壊測定に成功
https://eetimes.jp/ee/articles/1904/17/news031.html
◎日本経済新聞 4月22日付11面 理化学研究所
                量子計算機のエラー抑制技術

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■【編集後記】急に夏日のような日差しがめぐってきました。【メディア情報】に6件掲載しまし
た。そのうち平本教授執筆によるパリティ掲載論文は本来、メディア情報というよりも注目論文
といったところかもしれません。かつてトランジスタ性能を左右するゲート長の縮小を競ってい
たわけですが、すでにゲート長の縮小が停滞気味でも、プロセス世代の縮小は今後も続き、ムー
アの法則は当分、継続されるという見立てにホッとするところ大です。かつて日本の半導体産業
が世界を席巻していた時期もあったわけですが、ご承知の通り、現在は風前の灯。一方、半導体
製造装置に関しては、日本勢の力はまだ健闘しているといえます。微細化のカギを握り、製造装
置の雄である露光装置も日本勢が半導体同様、勢いをそがれつつあるところは気になるところで
す。なお、私事で恐縮ですが、老いに見合った勤務に猶予いただき、長らく月刊できましたこの
ニュースレターも、平成を最後に隔月刊にさせていただきます。引 き続きご愛顧いただけます
ようお願いいたします。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
├ニュースレター担当係:E-mail: otokozw@iis.u-tokyo.ac.jp 
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