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1【活動報告】●国際会議ISPEC2019が240名超の参加を得て盛況に開催
2【受賞情報】●応物講演奨励賞、物理学会若手奨励賞・学生優秀発表賞を紹介
3【会議紹介】●Q-LEAP第2回シンポが1/14、19年度光産業シンポが2/19に
4【会議報告】●11/25~29の物理分野の東大/仏ENS Workshop
12/16~17の日米欧量子科学技術国際シンポがそれぞれ開催
5【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1 【活動報告】●国際会議ISPEC2019が240名超の参加を得て盛況に開催
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★本機構および技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)主催による「The
9th International Symposium on Photonics and Electronics Convergence
–Advanced Nanophotonics and Silicon Device Systems- (ISPEC2019)」が11月
26、27の両日、東京大学駒場リサーチキャンパスのENEOSホールで、国内外から2日間
で延べ240名を超える参加を得て盛況に開催されました。5GやAIなどの高まりを背景
に光電子融合技術への関心も高まり、参加者の裾野拡大がうかがえる会議となりまし
た。

 最初にPETRAの田原修一専務理事が「AI、5G、量子コンピューターなどでIT World
が変革を見せている。その背景の中でシリコン・フォトニクスは革新をもたらす鍵と
なっている」と意義も含め開会の挨拶を述べました。最初のA Sessionでは本国際会
議組織委員長でもある荒川泰彦東京大学特任教授が「Advances in Photonics and
Electronic Convergence System Technology」と題し、FIRST ProjectからNEDO
Projectに至る進展、とくにAIOCore社設立など、実用化軌道に入っているシリコン
フォトニクスの現状や量子ドットレーザーがシリコンに搭載されている技術レベルを
含めてKeynote Speechを行いました。続いてMITのL. C. Kimerling教授は多忙により
急遽来日がかなわず、インターネット回線を通じ、2020年の集積フォトニクスのロー
ドマップについて詳細なPlenary講演を行いました。質疑応答も交え、日米間の距離
を感じさせない講演となりました。続いて米インテル社のH. Rong博士が
「High-Speed and Energy-efficient Optical Link Based on Silicon Photonics
and CMOS Electronics」と題し、本格的に取り組んでいる同社のシリコンフォトニク
スの進展についてPlenary講演を行いました。Session Aはシリコンフォトニクスの最
先端の現状を俯瞰でき、機構がNEDOと共に推進する人材育成の一環として「第18回
フォトニクス・イノベーション(PI)セミナー」と位置づけ、院生や光分野の技術者
にも幅広く開放しました。

 Session Bでは主に大学の革新デバイスを中心に報告がありました。まず機構・国
際研究員でもあるE. Tournie教授(University of Montpellier)がSi基板上にエピ
成長した近・中赤外のアンチモン系光デバイスについて招待講演、横浜国大の馬場俊
彦教授はフォトニック結晶を用いた高速動作可能なスローライト変調器について講演
を行いました。浅野卓京都大学准教授は高Q値フォトニック結晶共振器を用いたフォ
トンの高度な操作について、西山伸彦東京工業大学准教授は再構成可能なフォトニッ
ク集積回路に向けた形成技術についてそれぞれ講演しました。

 Session Cでは、カナダ国立研究機構(NRCC)のZ. Lu博士が10Tbps光コヒーレント
通信、5Gおよび5G以降の無線ネットワーク向けInAs/InP量子ドット多波長レーザーに
ついて招待講演を行いました。産総研の天野建実装グループ長はシリコンフォトニク
スとポリマー光導波路を用いたアクティブ光パッケージ基板について、PETRAの小野
英輝氏はTWDM-PON応用に向けて、シリコンフォトニクスに基づいて横方向SAM構造を
持つButt結合導波路ゲルマニウムAPDの開発についてそれぞれ講演しました。

 2日目午前のSession D では3つの招待講演が行われました。Cisco Systems社のP.
De Dobbelaere博士がデータセンタや超高速コンピュータ、モバイル通信向けなど、
シリコンフォトニクスによる高密度光配線モジュール製品について、NTTの武居弘樹
上席特別研究員が光導波路デバイスを用いた量子通信実験など、量子光学分野へのシ
リコン・フォトニクス応用について、そして冨士田誠之大阪大学准教授がテラヘルツ
集積回路向けフォトニック結晶デバイスについてそれぞれ招待講演を行いました。

 続いて36件のポスター講演の先駆けとして、持ち時間1分のポスタープレビュー講
演が行われ、S棟展示室で、昼食時間を利用してポスター講演が14時まで活発に行わ
れました。

 最後のSession Eでは、カリフォルニア大学デービス校(UC Davis)のS. J. B.
Yoo教授が将来の計算機に向けたFlex-LIONSというスケーラブルかつ組立て可能なフ
レキシブルに富むシリコン・フォトニック配線技術について招待講演を行いました。
続いてPETRAの田中有主幹研究員が大容量転送に向けたシリコン・フォトニクスを
ベースにした電子・フォトニックインターポーザ―の概念設計と開発について、賣野
豊主幹研究員が光ハブを伴った並列コンピューティングのエネルギー節減について、
それぞれPETRAの開発成果を講演しました。

 最後に国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)の森雅彦本国際会議副組織委
員長が全体の講評を含め、閉会の挨拶を行い、「来る来年には新成果を携えて
ISPEC2020で会いましょう」と締めくくりました。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://pecst.org/ispec2019/

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2【受賞情報】●応物講演奨励賞、物理学会若手奨励賞・学生優秀発表賞を紹介
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★高木・竹中研究室(工学系研究科)の隅田圭さん(M2)が応用物理学会2019年秋季
学術講演会講演奨励賞を受賞します。応物学会が11月13日(水)に公表したもので、
授賞講演は「Smart Cut法により作製したInAs-On-Insulator基板への熱処理の影響」
(著者:隅田 圭、竹安 淳、加藤 公彦、トープラサートポン カシディット、竹中
充、高木 信一)です。授賞式と受賞記念講演は2020年3月に上智大学で開催される応
用物理学会2020年春季学術講演会で行われます。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jsap.or.jp/young-scientist-presentation-award/recipients47

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★長田有登特任助教(総合文化研究科先進科学研究機構)は日本物理学会の第14回
(2020年)若手奨励賞を受賞します。授賞理由は「共振器オプトマグノニクスの研
究」で、中村・宇佐見研究室(先端科学技術研究センター)所属時に研究した成果に
ついての論文が評価されました。授賞式と受賞講演は2020年3月16日から名古屋大学
(東山キャンパス)で開催の第75回日本物理学会年次大会で行われます。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jps.or.jp/activities/awards/jusyosya/wakate2020.php

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★古澤研究室(工学系研究科)の紺野峻矢さん(M2)、中村・宇佐見研究室(先端科
学技術研究センター)の砂田佳希さん(M2)、清水研究室(総合文化研究科)の龍田
真美子さん(D3)がそれぞれ日本物理学会の2019年秋季大会日本物理学会学生優秀発
表賞を受賞しました。各授賞タイトルは紺野さんが「三次位相ゲートの研究III」、
砂田さんが「超伝導量子ビットから伝搬マイクロ波パルスへの高速な量子状態転
写」、龍田さんが「Proposal of creation of a generalized cat state in spin
ensembles through repetitive measurements by a flux qubit」です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jps.or.jp/activities/awards/gakusei/2019_student_presentation_award.php

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3【会議紹介】●Q-LEAP第2回シンポが1/14、19年度光産業シンポが2/19に
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★文部科学省主催による「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)第2回
シンポジウム」が1月14日(火)13時から東京・京橋の東京コンベンションホールで
開催されます。Q-LEAPプログラムスタート後約1年を迎え、開催されるもので、香取
秀俊東京大学教授による「光格子時計」と題した基調講演が予定されるほか、Q-LEAP
全体の進展について、各技術領域毎のプログラムディレクターから報告されるほか、
Flagshipプロジェクト等の報告が予定されています。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jst.go.jp/stpp/sympo/2019/q-leap_program.html

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★一般財団法人光産業技術振興協会(OITDA)および技術研究組合光電子融合基盤技
術研究所(PETRA)主催による「2019年度光産業技術シンポジウム」が2月19日(水)
10時から東京・新宿のリーガロイヤルホテル東京で開催されます。『見えない世界を
切り拓く光イメージング・センシング技術』をテーマに、「イベント・ホライズン・
テレスコープによるブラックホールシャドウ初撮影」と題した基調講演が国立天文台
水沢VLBI観測所の秦和弘助教により行われるなど、注目の講演が予定されています。
また、シンポ終了後、2019年度櫻井健二郎氏記念賞の表彰式も行われます。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.oitda.or.jp/main/symp/symp19-j01.html

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4【会議報告】●11/25~29の物理分野の東大/仏ENS Workshop
12/16~17の日米欧量子科学技術国際シンポがそれぞれ開催
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★2013年以来交流を続けている「東大と仏エコールノルマルスーペリァ(ENS)との
物理分野における交流ワークショップ&特別講義(ENS/UTokyo Workshop & Special
Lectures on Physics)」が11月25日(月)から5日間、東京大学本郷キャンパスで開
催されました。東大側幹事として平川一彦教授(生産技術研究所)らが担当運営しま
した。

 ENSからは、Marc Mezard学長、Jean-Marc Berroir物理学科長をはじめ、12名の教
員及び14名の大学院生も参加しました。これまでの教員同士の2日間の10+10 WS形式
に加えて、今回は11月27日(水)から11月29日(金)にかけて日仏双方の教員による
1日7時間の集中講義も行い、合計5日間の行事となりました。東大からも教員に加
え、学生及び若手研究者が多数参加しました。機構関係者として、平川教授も講演、
樽茶清悟名誉教授(理化学研究所グループディレクター)が講演・講義を行いまし
た。ENSのMezard学長によるスピングラスの統計物理から情報理論への展開に関する
合計5時間にわたる講義など、大変すばらしい講演・講義を聴く機会となりました。

 Mezard学長と東大の白波瀬佐和子理事・副学長との面談も行われるなど、ボトム
アップ的活動から始まったENSとの交流が、全学的にも認知度が高まってきた感があ
ります。次回はパリで行われる予定です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.phys.s.u-tokyo.ac.jp/event2/20823/

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★科学技術振興機構(JST)主催による量子科学技術を先導する日米欧のトップレベ
ル研究者による「日米欧量子科学技術国際シンポジウム(EU-USA-Japan
International Symposium on Quantum Technology(ISQT))」が12月16、17の両
日、京都ブライトンホテルで開催されました。同会議はJSTのCREST研究総括でもある
荒川泰彦本機構特任教授、欧州のペーター・グリューンベルク研究所のトマッソ・カ
ラルコ教授、米アリゾナ大学のアレキサンダー・グローニン教授を共同議長に、この
分野における日米欧の連携の進化や競争と協調を通じた研究力の向上を図ることを目
的に開催されました。

 同シンポでは、開催国を代表して、荒川泰彦特任教授が開会挨拶を行ったほか、機
構関係者である中村泰信教授(先端科学技術研究センター)や、竹内繁樹京都大学教
授が研究開発状況についてそれぞれ講演しました。また、伊藤公平慶応大学教授がモ
デレータとなって、「量子科学技術の政策とロードマップ」をテーマにパネルディス
カッションも行われました。日米欧の政府関係者も参加し、日米欧による量子技術に
関する連携についても話し合われ、日本経済新聞でも報道がありました。

◎日本経済新聞 12月18日付 日米欧、量子技術で連携
              研究開発 中国に対抗
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53447560X11C19A2MM8000/

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5【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★荒川泰彦特任教授が日本経済新聞最終面である文化欄の『交遊抄』に寄稿しまし
た。1984年から2年間、米カリフォルニア工科大学(Caltech)に客員研究員として滞
在したのがきっかけとなり、生涯の恩師の一人となった、光工学の世界的権威である
アムノン・ヤリフ教授とのこれまでの交遊について述べています。

◎日本経済新聞 11月 1日付40面 交遊抄 エネルギッシュな恩師 荒川 泰彦
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO51637890R31C19A0BC8000/

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★染谷隆夫教授(工学系研究科)が読売新聞の人物紹介欄「顔」に登場しました。11
月13日(水)の江崎玲於奈賞授賞式を前に紹介されたもので、開発した極薄回路の意
義や米国留学時代の経験、幼少の頃の環境から将来の研究の意義などについて、スキ
ン薄膜回路を着用したご自身の写真とともに紹介されています。

◎読売新聞   11月3日付2面 顔 江崎玲於奈賞を受賞する
                 染谷 隆夫さん (51)

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★中村泰信教授(先端科学技術研究センター)のコメントが10月23日(土)に米
Google社が発表した量子コンピューターについて、ビジネス雑誌2誌(日経ビジネ
ス、週刊東洋経済)にそれぞれ紹介されています。Googleは53量子ビットの新たな量
子コンピューターが既存のコンピューターの能力を超えたとする論文をNatureに発表
しましたが、その評価について、取材された中村教授のコメントが紹介されていま
す。

◎日経ビジネス  11月4日号pp12~13 時事深層
                  グーグル、「量子超越」達成発表の裏で
                  IBMが恐れる「冬」の到来
◎週刊東洋経済  11月9日号pp20~21 深層リポート01 量子コンピューターで先手
                  グーグルが見せた開発力
                  世界初の「量子超越性」を実現
                  これを契機に開発競争は加速必至だ

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★勝本信吾教授(物性研究所)が日本物理学会副会長として、ヘリウムガスの供給危
機について、コメントしたことが報道されました。ヘリウムガスの主要輸出国である
米国が輸出抑制に入り、100%輸入依存の日本はその供給不足に陥っています。とくに
研究用について、その手当難が顕著とし、勝本教授らはヘリウムガスの再生活用など
を訴える声明を関係学会で発する予定としています。なお、12月20日(金)に物理学
会など、47の国内の学会、研究機関が「ヘリウム危機」に臨んでの緊急声明文を発表
し、ヘリウムリサイクル社会を目指すことを提言しました。

◎NHK     11月 5日 ヘリウムの安定供給求め 関係学会が緊急声明発表へ
◎共同通信  11月 6日 貴重なヘリウム、再利用求める 供給危機で物理学会が声明へ
https://this.kiji.is/564739094139634785
◎沖縄タイムス 11月6日 貴重なヘリウム、再利用求める 供給危機で物理学会が声明へ
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/494509
◎西日本新聞 11月 6日 貴重なヘリウム、再利用求める
https://www.nishinippon.co.jp/item/o/557354/
◎琉球新報  11月 6日 貴重なヘリウム、再利用求める
            供給危機で物理学会が声明へ
https://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-1021262.html
◎yahoo    11月 6日 貴重なヘリウム、再利用求める
            供給危機で物理学会が声明へ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191106-00000113-kyodonews-soci
◎茨城新聞  11月 6日 貴重なヘリウム、再利用求める
            供給危機で物理学会が声明へ
◎Infoseek 11月 6日   貴重なヘリウム、再利用求める
            供給危機で物理学会が声明へ
https://news.infoseek.co.jp/article/kyodo_kd-newspack-2019110601001779
◎東京新聞  11月 7日付6面 「ヘリウム再利用を」学会声明へ
◎京都新聞  11月 7日付26面 ヘリウム供給危機 支援訴え声明へ
               物理学会など、年内にも
◎四国新聞  11月 7日付3面 貴重なヘリウム再利用を 輸入減で供給危機、
               学会声明へ
◎中国新聞  11月 8日付セレクト ヘリウム貴重 再利用を 輸入減受け
               学会が声明へ

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★伊藤公平教授(慶應大学)によるコメントが日本経済新聞のHOT STORY欄の米
Google社の量子コンピューター開発についての解説記事の中で紹介されています。
Googleの論文が10月23日(水)にNatureに掲載され、「量子超越」に相当するものか
どうか、議論となっていますが、この欄ではNatureの解説記事にちなんで量子コン
ピューターが離陸するか否かについて解説をしています。その中で伊藤教授は「従来
のコンピューターより早く計算できる性能を示した意義は大きい」とコメントをして
います。

◎日本経済新聞 11月10日付8面 HOT STORY  Google「量子超越」が意味するもの

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★染谷隆夫教授(工学系研究科)への2019年度(第16回)江崎玲於奈賞の授賞式が11
月13日(水)に茨城県つくば市で行われ、その様子が報道されました。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
https://www.i-step.org/index.html
◎産経新聞 11月14日付23面(茨城) 染谷教授に江崎玲於奈賞
              やわらか半導体開発
https://www.sankei.com/life/news/191113/lif1911130033-n1.html
◎読売新聞 11月14日付29面 江崎賞 染谷氏が講演 つくばで授賞式=茨城
◎茨城新聞 11月14日付22面 江崎賞授賞式 染谷氏「身に余る光栄」
              つくば、柔軟な半導体開発
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15736432262287

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★QDレーザの網膜直接描画型ディスプレー「Rettisa」の第2世代品がCEATEC2019に出
展され、ロービジョン者による、その使用感想も含めた記事がForbes Japanに紹介さ
れました。

◎Forbes Japan 11月15日 弱視者の能力がデバイスで健常者を超える日
https://forbesjapan.com/articles/detail/30738/1/1/1

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★野村政宏准教授(生産技術研究所)が11月26日(火)に開催された東京大学生産技
術研究所設立70周年記念講演会で、現在、生研で活躍する教員の一人として野村政宏
准教授(生産技術研究所)も自身の研究内容について講演したことが報道されまし
た。

◎化学工業日報 11月29日付3面 東大生産研70周年記念講演会開催

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★染谷隆夫教授が週刊東洋経済のクラリベイト・アナリティクス社発表による被引用
数よりみた国立大の研究力を総点検する週刊東洋経済の記事の中で、東京大学におけ
る高被引用研究者(HCR=Highly Cited Researchers)の一人として紹介されました

◎週刊東洋経済 11月30日pp44~47 大学の研究力 国立大の研究力を総点検
被引用数の多い論文のデータから、有力国立大で評価される研究分野を探った

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★伊藤公平教授(慶應大学)が12月13日(金)に東京・丸の内の東京国際フォーラム
で開催された「慶応テクノモール2019」におけるシンポジウムセッションで講演予定
を紹介されました。量子コンピューターのクラウド利用による量子計算ソフトウェア
の開発について、関係教員の一人として講演することが紹介されたものです。

◎日刊工業新聞 12月6日付27面 慶応テクノモール13日開催 最先端技術の種まく
                約100件の成果展示 産学官連携 研究マッチング

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★中村泰信教授(先端科学技術研究センター)、古澤明教授(工学系研究科)が日刊
工業新聞の12月26日付特集Science Specialに開発中の量子コンピューターの方式に
ついて、それぞれ紹介されているほか、中村教授、古澤教授のコメントもそれぞれ紹
介されています。 同特集は「胎動 量子コンピューター」とし、Google社の量子コ
ンピューターの発表を契機にした開発加速の中で、日本における開発状況や日本政府
の取り組み状況および世界の開発状況についてまとめています。

◎日刊工業新聞 12月26日付19面 Science Special 胎動 量子コンピューター
                世界で研究過熱 「量子超越性」を達成
                研究開発が開く未来 課題と展望
                「イノベ戦略」を策定 国際拠点など新設目指す
                Data 米欧中、政府主導で加速

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■【編集後記】早くも年の瀬を迎えました。今年はどんな年であったでしょうか。折
からの量子コンピューター開発の話題に事欠かない1年であったと思います。機構の
特徴的な動きとして、7月に量子コンピューティング協創シンポジウムを開催したこ
とがあげられるのではないでしょうか。そしてGoogleによる「量子超越」という成果
も、真偽は別として、確実に開発の進展を見せている事象の1つと思います。出遅れ
が目立つ日本ですが、実際の量子コンピューターの実用化時期はまだ先のようで、よ
うやく日本政府も補正も含め、20年度予算案として量子情報技術への研究開発投資と
して19年度予算比で倍増措置を図ったようです。米欧中に比べると、その予算規模の
乖離は大きいものの、そこは戦略含めアイデア勝負で乗り越えるしかないでしょう。
そのためにも人材育成こそキーポイントになるのではないでしょうか。7月の協奏シ
ンポでは、2006年に発足した機構の積み重ねが反映している感を抱きました。来年は
それがもっと広がりを見せることに夢を馳せたいと思います。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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