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1【活動報告】●Siフォトニクスの将来技術テーマに第9回セミナーを開催しました
2【特論講義】●7月20日に富士通研(厚木)で企業集中講義を行います
3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
4【受賞情報】●Anufrievさん(野村研)が応物講演奨励賞、田辺先生が独イノベ賞
5【新刊紹介】●五神総長著「変革を駆動する大学」が刊行されました
6【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【活動報告】●Siフォトニクスの将来技術テーマに第9回セミナーを開催しました
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★機構は6月16日(金)に駒場・先端科学技術研究センターで「第9回フォトニクスイ
ノベーション(PI)・セミナー」を開催しました。「シリコンフォトニクス技術の進
展と展望」をテーマに、産業技術総合研究所(AIST)の山田浩治シリコンフォトニク
スグループ長が「ポストムーア技術としてのシリコンフォトニクス」、竹中充東京大
学准教授が「異種材料集積を用いたシリコンフォトニクス」とそれぞれ題して、講演
を行いました。いずれもシリコンフォトニクスの課題と今後の技術の方向性を占う講
演内容とあって、会場を所狭しとするほど、参加者が集まり、盛り上がりを見せまし
た。

 産総研の山田グループ長は電子回路の微細化トレンドとの対比からみたシリコン
フォトニクスの動向などを踏まえ、爆発的な情報流通量の増大に対応するためには、
シリコンフォトニクス回路は最初からポストムーア技術の開発が課題となっていると
しました。とくにシリコンフォトニクスでは、波長サイズとの関係から微細化は1回
限りで限界に達し、よりポストムーア技術の開発が求められるとしました。

 異種材料集積を用いたシリコンフォトニクスについて講演した東京大学の竹中准教
授は、ボトムアップからシリコンフォトニクスを考えたときに何が必要かという観点
から、レーザーなどのアクティブ素子も含めて異種材料集積技術の検討が重要と指摘
しました。とくにグラフェンやBPなど、2次元材料/シリコンなどの新材料系も含め
た異種材料集積の技術開発が活発に研究されている例などを示しました。

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2【特論講義】●7月20日に富士通研(厚木)で企業集中講義を行います
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★7月20日(木)に富士通研究所・厚木地区(神奈川県厚木市)で「ナノ量子情報エ
レクトロニクス特論」の次回企業集中講義が予定されています。当日12時に現地富士
通研究所に集合し、13時から集中講義が開始される予定です。内容はデジタルアニー
ラ技術、ナノカーボン技術、原子レベル分析とシミュレーションなどについての講義
及び同社展示室、実験室などのラボツアーが予定されています。

↓↓↓富士通研究所・厚木地区案内↓↓↓
http://www.fujitsu.com/jp/group/labs/about/facilities/atsugi.html

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★6月22日(木)に29年度最初の企業集中講義がシャープの材料・エネルギー技術研
究所(千葉県柏市)で行われ、約60名の院生が参加しました。同社の湯浅貴之生活環
境ソリューション研究所長が“Be Original(原点回帰)”など、最近の経営動向にも
触れながら、同社の研究開発についての考え方や注目を集める研究開発テーマについ
ても講演しました。また千葉県柏市の材料・エネルギー技術研究所を中心に進めてい
る蓄熱技術や採光技術についての詳細な講義がありました。最後に同社社員との懇談
も行い、企業における研究者のキャリアパスや研究の進め方など、幅広く学生からの
質疑に応えていました。

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3【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★5月22日に機構主催などによる第3回フォトニクスイノベーション・ビジョンワーク
ショップの様子がOPTRONICS社ブログの6月5日付に紹介されました。“AI-IoT時代に向
けたコンピューティング技術とフォトニクス”をテーマに開催した当日のワークショッ
プの貴重な様子が紹介されています。
◎OPTRONICS 6月5日 AI、IoTにフォトニクスは如何に貢献するのか
http://kir492785.kir.jp/optronics/blog/

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★荒川泰彦機構長ら9件10名が受賞した第107回日本学士院賞授賞式が6月12日(月)
午前に上野の日本学士院で行われました。天皇・皇后両陛下がご出席された授賞式の
様子および午後に皇居で行われた皇室と受賞者とのお茶会の様子等がテレビ、新聞等
で多数報道されました。その一部のみを紹介します。
◎読売新聞    6月12日夕刊12面 両陛下 学士院賞式典に
◎朝日新聞    6月12日夕刊 8面 両陛下、授賞式に出席
http://www.asahi.com/articles/ASK696G84K69UTIL05Z.html
◎日本経済新聞  6月12日夕刊14面 学士院授賞式 両陛下が出席
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG12H23_S7A610C1CR0000/
◎日テレニュース 6月12日 両陛下 「日本学士院賞」授賞式にご出席
http://www.news24.jp/articles/2017/06/12/07364019.html
◎時事ドットコム 6月12日 両陛下、日本学士院授賞式に
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061200346&g=ryl
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017061200782&g=ryl
◎NHKシブ5時   6月12日 日本学士院賞の授賞式・両陛下も出席
https://jcc.jp/news/12328033/

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4【受賞情報】●Anufrievさん(野村研)が応物講演奨励賞、田辺先生が独イノベ賞
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★野村研究室のRoman Anufriev特任研究員が応用物理学会の「第42回(2017年春季)
応用物理学会講演奨励賞」を受賞することが決まりました。5月12日(金)に応物学
会が公表したもので、Anufriev特任研究員の受賞テーマは“Heat guiding and
focusing using phononic nanostructures”です。授賞式および受賞記念講演が9月5
日(火)から福岡市の福岡国際会議場・国際センター・福岡サンパレスで開催の第78
回応物秋季学術講演会で行われる予定です。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
https://www.jsap.or.jp/activities/award/lecture/dai42kai.html

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★田辺克明准教授(京都大学)が6月19日(月)に第9回ドイツ・イノベーション・ア
ワード「ゴットフリート・ワグネル賞2017」を受賞しました。在日ドイツ商工会議所
主催の若手研究者に与える賞で、田辺准教授はエネルギー部門で“新しい半導体接合
技術によるグリーン光電子デバイス”が受賞対象となりました。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://german-innovation-award.jp/?JA
◎日刊工業新聞  6月21日付28面 ゴットフリート・ワグネル賞
                北率先端大の金子氏ら5人受賞

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5【新刊紹介】●五神総長著「変革を駆動する大学」が刊行されました
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★五神真総長執筆による「変革を駆動する大学 東京大学ビジョン2020 社会との連
携から協創へ」が4月25日(火)に東京大学出版会から刊行されました。1部「学生時
代から総長になるまで」、2部「東京大学総長として」の2部構成ですが、最初の序章
には総長としての様々な問題意識が込められています。四六版、208ページ。税抜き
価格1800円。

↓↓↓詳しくは↓↓↓
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-003361-9.html

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6【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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★10月1日(日)−5日(木)「2017 IEEE Photonics Conference」(@Hilton Orlando Lake Buena Vista, 1751 Hotel Plaza Boulevard, Lake Buena Vista, Florida USA)
http://www.photonicssociety.org/conferences/ieee-photonics-conference

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★10月2日(月)−4日(水)「12th IEEE Nanotechnology Materials and Devices Conference (NMDC 2017)」(@Holiday Inn Atrium Hotel, Singapore)
http://ieeenmdc.org/nmdc-2017/

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★10月11日(水)−14日(土)「17th International Discussion and Conference on Nano Interface Controlled Electronic Devices (IDC-NICE2017)」(@Niigata University satellite campus, TOKIMATE, Niigata City)
https://annex.jsap.or.jp/NICE/IDCNICE2017/

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★10月22日(日)−25日(水)「International Symposium on Imaging, Sensing, and Optical Memory 2017(ISOM 2017)」(@Kunibiki Messe, Matsue, Shimane, Japan)
http://www.isom.jp/

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■【編集後記】遅ればせながら梅雨の季節が本格化した感じがします。そんな曇天の
中、光明を見出したのが、言わずと知れた将棋界の中学生プロ棋士・藤井4段の公式
戦連勝記録。巷間曰く、コンピューターの将棋ソフトも活用して力を磨いているとの
こと。このところ囲碁界や将棋界でも人工知能(AI)ソフトに世界最強クラスといわ
れるその道のプロが苦杯を喫し、AIの将来の可能性として、人間の知能を超えるので
はと畏怖されていました。そこへ同じ人間同士の対局であるとはいえ、藤井4段が続
ける快進撃に、昨今のAIの進歩を横目に、思わず人間の可能性を再認識させてくれ、
溜飲が下がる思いがしました。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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