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1【イノベーション】●QDレーザがレーザアイウェア第1弾製品を7月発売へ
2【国際交流】●東大‐豪国立大(ANU)が量子制御などでワークショップ開催へ
3【新刊情報】●伊藤先生ら分担執筆の“カーボンが創る未来社会”が刊行
4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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☆★☆記事内容★☆★
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1【イノベーション】●QDレーザがレーザアイウェア第1弾製品を7月発売へ
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★QDレーザは今年7月からいよいよ網膜走査型レーザアイウェア「RETTISSA
Display」の第1弾製品を国内販売します。1月4日(木)に同社がプレス発表したもの
で、受注開始を4月から始めるとしています。この発売に先立ち、1月9日(火)~12
日(金)に米ラスベガスで開催されたCES2018および1月17日(水)~19日(金)に東
京ビッグサイトで開催された第4回ウェアラブルEXPOにそれぞれ実機展示し、好評を
博しました。

 RETTISSA Display は網膜に直接映像を投影することにより、装着者の視力やピン
ト位置に依存しにくいフォーカスフリーを実現し、視覚の再定義を通じた新しい見え
方を提供する「VISIRIUMテクノロジ」に基づいた製品第一弾です。今回は、医療用で
はなく、一般向け製品ですが、3原色(RGB)半導体レーザを光源とする網膜走査プロ
ジェクタ内蔵のヘッドマウントディスプレイの一般販売はこれが世界でも初めてとな
ります。

 1月17日(水)から東京ビッグサイトで開催された第4回ウェアラブルEXPOにおける
展示デモでも、長蛇の列ができるほど、高い関心を集めました。なお、発売価格等に
ついては、4月の受注開始時点で改めてアナウンスされる予定です。

 同社のロービジョン(弱視者)向け医療用レーザアイウェアは、現在、ドイツで治
験が進められていますが、これに先立って一般向けに強化現実感(AR)などの用途向
けにいよいよ製品化されることになりました。同社が1月4日(木)にリリースしたプ
レスリリースと若干の報道を紹介します。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
http://www.qdlaser.com/uploads/2018/01/180104-RETISSA-Display.pdf
◎ファイル ウェブ  1月 4日付 QDレーザ、網膜に直接映像を投映する
                ヘッドマウントディスプレイ。
                メガネ不要「視覚の再定義」
https://www.phileweb.com/news/d-av/201801/04/42965.html
◎OPTRONICS  1月 5日付 QDレーザ,レーザー網膜走査型HMDを発売
http://www.optronics-media.com/news/20180105/49685/
◎ファイル ウェブ  1月 8日付 QDレーザの「RETISSA Display」
      <CES> “網膜に直接映像を描く” メガネ型ディスプレイ、実際に試してみた
https://www.phileweb.com/news/d-av/201801/08/42983.html
◎インプレス AV WATCH 1月17日付 量産型b.g.やQDレーザなど
                  スマートグラスが一堂に。「ウェアラブルEXPO」
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1101670.html
◎マイナビニュース 1月18日付 QDレーザの「網膜に直接投影するHMD」を体験
               - 第4回 ウェアラブルEXPO
https://news.mynavi.jp/article/20180118-573315/

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2【国際交流】●東大‐豪国立大(ANU)が量子制御などでワークショップ開催へ
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★2月28日(水)、3月1日(木)の2日間、東京大学本郷キャンパス工学部11号館講堂
で、東大(UT)‐オーストラリア国立大学(ANU)間で“量子制御と電子材料・デバ
イス”をテーマに、合同ワークショップが開催されます。「平成29年度スーパーグ
ローバル大学創成支援に係る戦略的パートナーシップ構築プロジェクト」の一環とし
て、工学系研究科主催により行われます。

 平成27年3月に、東京大学はANUと戦略的パートナーシップ協定を締結し、以来、両
大学間でも交互に東大‐ANU合同ワークショップを開催してきました。今回もその一
環として古澤明教授が中心となって、ワークショップを企画・開催するもので、東大
側招待講演者として、機構関係者では、荒川泰彦教授、樽茶清悟教授、古澤教授が登
壇します。奮って皆様のご参加をお待ちしております。参加無料で、参加お申し込み
は下記URLに記載の申し込み宛先へ、2月20日(火)までにお願い致します。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
http://www.alice.t.u-tokyo.ac.jp/UTANU_WS2018.html

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3【新刊情報】●伊藤先生ら分担執筆の“カーボンが創る未来社会”が刊行
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★伊藤公平教授(慶應義塾大学)、山本倫久特任准教授(工学系研究科)らが分担執
筆している「カーボンが創る未来社会 1種類の元素の様々な構造に支えられて」
(藤田静雄編著)が2017年11月15日(水)に丸善プラネットから上梓されました。キ
ヤノン財団(理事長生駒俊明氏)による研究助成の対象者である研究者自身が執筆陣
に参加し、キヤノン財団ライブラリーの一冊として刊行されました。カーボンナノ
チューブ、フラーレン、グラフェンなど、ナノ構造炭素材料がポストシリコン材料と
して切り開く未来社会について、平易に解説しています。

 伊藤教授は第2章2‐5 ダイヤモンド電子スピン量子センサー、山本特任准教授は
第3章3‐4 カーボンが生む新しい物理-グラフェンバレートロニクス の項をそれ
ぞれ分担執筆しています。四六判164ページ。定価1400円(税抜き)。

↓↓↓(詳しくは)↓↓↓
http://www.canon-foundation.jp/publish/digest/digest5.html

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4【メディア情報】●機構関係者に関する掲載記事を紹介します
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★竹内繁樹教授(京都大学)が京都新聞のコラム「探究人」に取り上げられました。
量子光学の研究に関わってきた経緯を中高校生から今日までの歩みとともに紹介して
います。
◎京都新聞   12月23日付15面 探究人
                京都大工学研究科教授 竹内繁樹さん(49)
                量子光学 光量子回路・測定法を開発
                「量子もつれ」を鍵に 革新的成果で世界けん引

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★染谷隆夫教授(工学系研究科)、横田知之講師(同)、関谷毅教授(大阪大学)ら
は東京工業大学と共同でプラスチックを含む様々な基板上に分子配向膜を形成する手
法を開発し、1ボルト以下の低電圧で駆動するなど、有機トランジスタ回路の高性能
化につながる成果として報道されました。有機集積回路の実現などにつながると期待
されます。成果論文は12月18日付Nature Nanotechnology 電子版に公開されました。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20171219-2/index.html
◎マイナビニュース 12月20日付 プラスチック基板にも分子配向膜を形成できる新手法を開発
https://news.mynavi.jp/article/20171220-559613/
◎科学新聞    1月 1日付 7面 曲がるプラスチックに数層の分子配向膜形成
◎日経産業新聞  1月 4日付 5面 プラスチックに配向膜
                東大など 曲がる装置に応用へ

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★伊藤公平教授(慶應義塾大学)が学部長を務める慶應義塾大学理工学部が米IBMの
商用量子コンピューティング・システムの実用的用途を探求するIBM Q Networkの日
本側ハブとなったことが報道され、これに対する慶応大学側の拠点設置について、伊
藤学部長のコメントが紹介されました。IBM Q Networkには、日本企業などを含め、
世界の12の顧客が参画し、IBMのサイエンティスト、エンジニアと連携し、特定の業
界向けに量子コンピューティングの活用分野を開拓していく計画。この連携研究を推
進するため、IBM Q NetworkはIBM Researchのほか、世界4地域から慶應義塾大学、米
オークリッジ国立研究所、英オックスフォード大学、豪メルボルン大学の各研究機関
を地域ハブに選定しました。今後、各地域ハブが量子コンピューティングの学習、ス
キル開発、実装を促進するIBM Q Networkの中核拠点としての機能を果たしていくこ
とになります。

↓↓↓(プレスリリース)↓↓↓
https://www-03.ibm.com/press/jp/ja/pressrelease/53520.wss#release
◎日刊工業新聞  1月17日付 1面 量子コンピューター活用拠点
                米IBMマシン 慶大、企業と連携
◎Livedoor    1月18日付   慶大が量子コンピューターの拠点新設へ、
                「IBM Q」に直接アクセス
http://news.livedoor.com/article/detail/14173164/

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5【会議紹介】●関連会議・行事を紹介します
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★3月1日(木)「スピントロニクス学術研究基盤と連携ネットワークシンポジウム」
(@武田ホール、武田先端知ビル5F、東京大学 本郷/浅野キャンパス 東京都文京
区)
http://www.csrn.t.u-tokyo.ac.jp/spin-rnj-symposium2017/

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★5月13日(日)-18日(金)「Conference on Lasers and Electro-Optics(CLEO
2018)」(@San Jose Convention Center, San Jose, California, USA)
https://www.cleoconference.org/home/

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★5月15日(火)-19日(土)「The 19th International Conference on Physics of
Light-Matter Coupling in Nanostructures(PLMCN 2018)」(@Shangri-La Hotel,
Chengdu – China)
https://www.mifp.eu/SCHOOLS/PLMCN-2018/

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★5月29日(火)-6月1日(金)「The Compound Semiconductor Week (CSW 2018)」
(@Massachusetts Institute of Technology Cambridge, MA, USA)
https://www.csw2018.org/

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★5月29日(火)-6月1日(金)「The 62nd International Conference on
Electron, Ion, and Photon Beam Technology and Nanofabrication(2018
EIPBN)」(@Wyndham Grand, Rio Mar Beach Resort & Spa, Puerto Rico)
http://www.eipbn.org/

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■【編集後記】数10年ぶりに厳しい寒波が襲来し、電力使用量もウナギ登りのようで
す。1月18日に、全米科学財団(NSF)が2年ごとに調査している科学技術動向を発表
しました。それによると2016年の日本の発表論文数はインドにも抜かれ、中国、米
国、インド、ドイツ、英国に続く6位に後退したというショッキングなニュースとし
て伝えられました。全体的にみると、中国が論文数で米国を抜き、初めてトップに躍
り出たことが特筆されます。一方、日本はランキングが後退した点にとどまらず、10
年前に比べると、論文発表件数でみると、調査50カ国中唯一マイナスの伸びを示して
います。日本が先行して“マイナス成長”をたどっている証左ともいえ、危機感が一
層伝わってきます。2016年の10年前といえば、ちょうど国立大学の法人化時期に重な
り、このマイナス成長に果たして関わりがあったのかどうか、わかりませんが、世界
的にみると大変なことが起こっているように思えてなりません。この寒空の中、つい
厳しい寒さを感じました。(O)
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■発行:東京大学ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構
├ http://www.nanoquine.iis.u-tokyo.ac.jp/
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